カワゴエ・マス・メディアの原点、「つばさ」のセット引っ越し
今から7年前、川越を舞台にしたNHK朝ドラ「つばさ」を覚えていますか?
当時、賛否両論のあったドラマでしたが、毎日、川越が全国に放映。
旧鏡山酒造跡地(現在の小江戸蔵里)では、当時つばさ展が開催されてました。
昭和蔵ではドラマのセットや小道具を展示。
平成21年5月2日に始まり10月末に一旦終了
その後、市民を中心にもう一度という声が上がり平成21年12月5日に再開。
何度も足を運び「つばさ」の世界に浸った人も多かったと思います。
ドラマの中の架空放送局「ラジオぽてと」
古い映画館がスタジオ兼スタッフの住居という設定でした。
ヒロイン「玉木つばさ」の実家「甘玉堂」。
膨大な借金を抱え店を売り払い、裏通りに構えたときのお店です。
平成28年3月28日のつばさ展ファイナル。
後藤CPを招いてセレモニーを行ったのが、カワゴエ・マス・メディアの始まり。
(当時はつばさファンクラブとして活動していました)
その年の夏まつりには、ミニFMながらラジオぽてとを実現。
以降、毎年春まつり、夏まつり、産業フェスタに参加することになりました。
ラジオぽてとは、現在、USTREAM放送として毎月第一土曜日放送中です。
‖ セットの引っ越し
さて、そんなカワゴエ・マス・メディアの原点とも云える「つばさ」。
そのドラマのセットは市内某所で静かに眠っていました。
次の行き先が決まるまでしばらく保管をお願い。
先日、受け入れ先が決まり、6月19日に引っ越しを行いました。
川越キネマの文字
まずは、全てのセットや小道具を倉庫から出してしまいます。
川越の街を再現したジオラマ。だいぶ痛んでしまっています。
甘玉堂の看板。
平成22年の夏まつりで「やまわ」の屋根に掲げられ、ドラマ当時を再現。
ラジオぽてと(川越キネマ)のセットも全容が分かるようになってきました。
ドラマの中では放送ブースが外から眺められるようになってました。
最後の大物の運び出し。
30分も掛からずに全て倉庫から搬出し終わりました。
外に出すと倉庫に入っていたときよりも相当に大きな分量に見えます。
セットはかなり大きなものが多く、何度か往復が必要。
しっかり、ロープで止めて出発します。
‖ 引っ越し先で保管
市内某所に到着。軽トラックからセットを下ろします。
ブルーシートを敷いてその上にセットを載せる。
元の倉庫よりかは狭いので大きなセットをどう納めるか一苦労。
大物を片付けないとどうしようもないので、小さいものはとりあえず保留。
加乃子(高畑敦子さん)が背負っていた「らくらくおそうじセンジュクン」。
ラジオぽてとのブースのロゴが入った窓ガラス(実際はアクリル)
加乃子がCMに出ていた頃のホーロー引きの看板
第二便が到着。
並行して倉庫に納めていきますが、うまく詰めないと全て入り切りません。
第三便が到着。微妙なバランスで大物を運んできました。
時刻は13時を過ぎました。難航しましたがなんとか倉庫に納まりそう。
こちらはフラットでないセットばかりが詰め込まれています。
裏は棚のようになっているので小道具入れに利用。
はい、これが最後の便です。
甘玉堂の2Fだった部分ですね。
これで、引っ越しは終わりです。お疲れさまでした!!
といっても、このままだと単に朽ちていくばかり。
今後、このセットの活用方法が決まったら改めてご報告致します。
※つばさ展の写真は、故白石美穂さんが撮影したものをお借りしました。
取材・記事 白井紀行