江戸三座の栄光と川越の文化と経済力の象徴だった姿は人々の記憶の中へ〜鶴川座〜

取材・記事 白井紀行   蓮馨寺の参道、立門前通りにあった「鶴川座」 明治26(1893)年に川越大火で消失した「松蓮座」を明治31(1898)年に再建。 土蔵造りの和風芝居小屋、洋風劇場、映画館として利用され約20年前に閉館。 時折、ライブハウスや展示会場として使われてきました。 近年は内部の損傷のため使えなくなり建物前のスペースでイベントが開かれる程度。 NPO法人川越蔵の会や商店街らで存続の道を模索してきました。   鶴川座お掃除会(2013年9月22日) 平成12(2000)年に映画館としての役割を終え閉館した「鶴川座」。 芝居小屋として蘇らせるには時間がかかるが、このままでは朽ちてしまう。   何とかイベントスペースとして活用できるようにと行われたお掃除会。   約30名の市民らでゴミを片付け、屋根に積もった腐葉土などを取り除きました。   「映画…

出演者が着物を楽しんで、それが観る人を楽しませた「プリンス着物パーティ」

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取材・記事 白井紀行   西武新宿線「本川越」駅に直結する川越プリンスホテル。 そのロビーで、6月22日(土)に「プリンス着物パーティ」が開催されました。   「夜の川越を盛り上げ、人と街を繋ぎ、川越をもっと素晴らしい街にしていこう」 そんな思いを込めて開催された着物ファッションショーです。   主催&司会は、Koedo…

令和を迎え往時の姿を蘇らせた三芳野神社の竣工式

取材・記事 白井紀行   平成27(2015)年7月から始まった三芳野神社の保存修理工事。 4カ年をかけて漆・彩色の塗り直しが行われていたのがこの度完了。 5月26日(日)に竣工式が催されので伺ってきました。   プレイバック(保存修理前の様子) こちらが塗り直し前の三芳野神社(撮影は平成22(2010)年5月) 平成元(1989)年〜3(1991)年度に木部修理と屋根葺き替えを実施。 漆・彩色は次期修理とされていたため、痛々しさを感じる姿でした。   拝殿を正面にして右側。漆が剥げて木の地肌が見え始めています。   工事中の様子(平成30(2018)年1月撮影)   工事中も参拝ができるようになっていました。 お参りすると「通りゃんせ」が流れる仕掛けがされていました。   工事の状況を撮影した写真が貼られていた仮囲い壁。   そして、竣工式を迎えた5月26日(日)の三芳野神社。 弁柄の漆と美しい彩色が施されて見違える姿になっています。   式典に先立って祭事が行われました 参列者、役員らが拝殿へ、その後、神職の方が入られます。   工事が無事完了したことを神様に報告する祝詞奏上。   20分ほどで祭事が終わりました。   氏子の案内で社殿の周りを見学する川越市長さんら。   三芳野神社について ここでパンフレットから三芳野神社について紹介しておきましょう。 三芳野神社の創立は古く平安時代の始め、大同2(807)年とされています。 長禄元(1457)年、太田道灌により川越城が築城されると城内の鎮守として歴代城主の篤い崇拝を受けてきました。 社殿は寛永元(1624)年、徳川家光の命により、当時の城主酒井忠勝により造営され、後の明暦2(1656)年に修造されました。この時に江戸城二の丸東照宮の本殿が移築されたとされています(権現造りの姿となったのもこの時とされています)。 昭和30(1955)年、社殿が江戸期複合の権現造りとして県指定有形文化財に指定されました。   記者も一回りして見ました。 滅多に開けられることのない拝殿。中は黒漆が塗られているようです。   蟇股や彫刻も色鮮やかに塗り直されているのがわかります。   拝殿を正面に見て右手側。   裏手に回って本殿。弁柄の漆が外からの光を反射して美しい。   拝殿から見て左の側面は、川越城本丸御殿から来ると真っ先に見えるところ。 妻の金具も金箔が貼り直され煌(きら)びやかになりました。   氏子さんに教えられて気づいた末社の大黒社。 この日は扉が開けられ御本尊を拝むことができました。   向かい合う位置に蛭子社。 この二社も平成4(1992)年に県指定を受けています。   竣工式の式典が始まりました 時間になり竣工式の式典が始まりました。   来賓者、工事関係者、地元の代表者、協賛者らが席に着きます。 注)挨拶は録音から書き起こし編集したものなので文責は記者にあります。   修理工事委員会委員長、三芳野神社宮司 山田禎久氏 令和を迎えて感じたことは日本の歴史は積み重ねてきた年月そのものではない。 代々生きてきた方々が継承し、改まりを繰り返した結果だと思います。 三芳野神社も長い歴史の中で時代時代の方々が森を守り引き継いで来られました。 そして、節目には社殿を立て替えるなど改まりを繰り返し今に残してくれたもの。 これからもこの森が地元に親しまれ神様が守って下さるようお祈り申し上げます。   修理工事委員会の副委員長、芝浦工業大学教授 渡辺洋子様 平成8年から埼玉文化財審議会のメンバーでもある渡辺教授。 特に修理工事委員会の結束の固さがもっとも印象的だったそうです。   修理工事委員会の副委員長 川越市文化財審議会 山野清二郎氏 審議会を40年続けている山野氏。 三芳野神社で文明2(1470)年に「河越千句」が開かれたエピソードを紹介。 太田道真が心敬や宗祇を迎え、川越城内に連歌同好の関東武家を招いて興行した連歌。 通常は残らないのが「河越千句」は残り日本文学の貴重な文献になっている。 他にも文化的に貴重な物をたくさん所有しており重要な神社であると話しました。 河越千句については、こちらもご覧ください…

100円玉を握りしめて歩けば見えてくる街の顔〜かすみがせき100円商店街(後編)〜

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取材・記事 白井紀行   平成から令和という元号の節目で最大10連休となった今年のGW。 その最終日、5月6日にかすみがせき100円商店街が開催されました。 前号は下のチラシの左側でしたので、今回は右側の紹介。 そして、「かすみがせき川柳」の最優秀作発表の様子をお届けします。 ●は実店舗、◯イベントだけの店舗 前号はこちらをご覧ください ▶︎https://koedo.info/190528kasumigakiseki100/   ◯ヤマダ販売所 いらっしゃいとお客さんを呼び込むのは招き猫ならぬ、招き火星人。 どこか愛着ある作品が人気なのは、張り子作家のヤマダリツコさん。   これ食べられるの?と誰もが質問していたクッキー型の手作りバッチ。   リサーチも兼ねてプレーンとチョコの2色、顔と文字のラインナップ。 顔有りが出だし好調でしたが、最後にはほぼ売り切れでした。   ◯Nandina(ナンディーナ)工房 子ども達が夢中になってやっているのはワイヤークラフト。 色のついた柔らかいワイヤーをペンチやニッパーを操って作品を作ります。   出品はハンドメイドのキラキラチャームとアクセサリー資材。 アクセサリー資材はSNSやチラシなどで買い求めに来た人も多かったとか。   ◯小さなたからもの 右側はハンドメイド作品や雑貨などの小物の出店が多いですね。   天然石(クリスタル)のブレスレット、ストラップ、ネックレス。 多くの女性が足を止め手に取っていました。   ●堀内商店 生活雑貨を買うときはついついホームセンターに車を走らせてしまう。 でも地元なら自転車でひとっ走り。エコな暮らしを心がけたいものです。 ホクホク顔で袋いっぱいのスポンジを抱えている姿を見かけました。   ◯ビーズ雑貨M.O.I 店主の目の前に並べられているカラフルなものはアロマの瓶。 運気のバランスをアロマで整えて開運する「アロマ風水絶命鑑定」を実施。   ビーズストラップ、ビーズプレスレットなどのハンドメイド作品を販売。 M.O.Iさんの作品は、霞ヶ関ビル内にある箱店PINでも購入できます。   ●パソコン総合クリニック PASOCON…

100円玉を握りしめて歩けば見えてくる街の顔〜かすみがせき100円商店街(前編)〜

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取材・記事 白井紀行 東武東上線「霞ヶ関駅」南口から5分ほどにある「かすみがせき北通り」。 道路沿いには「かすみ商店街」「角栄商店街」と昔ながらの商店街が連なります。 ここで5月6日に行われたのが「かすみがせき100円商店街」。 昨年の10月27日(土)に第1回が行われ、今回が2回目の開催です。 第1回目の様子はこちら ▶︎https://koedo.info/181030kasumihyakuen/   出店者の受付が始まりました 朝8時過ぎ、出店者の受付が始まりました。 今回の参加は45店舗、前回が20店舗だったので倍増し、注目度が上がりました。     出店者には黄色いのぼり旗が配布されます。 これだけの数が集まるとあたかも出陣式のよう(笑)   全員で記念写真。写真からも意気込みが伝わってきます。   イベントを主催する「かすみがせき昭和レトロすとりーと実行委員会」の3人。 参加者への伝達事項やスケジュールなどが伝えられます。 10時から13時からは事前に募集した「かすみがせき川柳」投票。 100円商店街が終わった15時から最優秀賞の発表です。   10時からのスタートに向けて準備開始! 朝礼を終え、出店者は開店準備をするため出店場所へと散っていきます。   こちらは霞ヶ関マンション前。Le…

令和の新時代へ受け継がれていく地域の繋がりと伝統芸能〜石原のささら獅子舞〜

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取材・記事 白井紀行   川越に春の訪れを告げる「石原のささら獅子舞」。 4月14日(日)の朝8時すぎに石原公民館を訪ねると準備は佳境でした。   衣装に着…

思い思いの装いで大正ノスタルジーを楽しもう〜第4回大正浪漫的仮装デー〜

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取材・記事 白井紀行   大正浪漫を彷彿とさせるレトロな建物が連なる「大正浪漫夢通り」。 思い思いの色付けがされた鯉のぼりが泳ぐ光景は川越の春の風物詩です。   その通りにある「マドモアゼルルゥルゥ」。刺繍教室と手作り帽子のお店。   こちらの主催で3月30日に行われた「大正浪漫的仮装デー」。 川越のレトロスポットを大正浪漫的な装いで散策する参加型イベント。 春と秋に開催されていて、今回で4度目となります。   集合時間の12時半になると徐々に参加者が店へと集まって来ました。 大正時代は日本の都市部ではライフスタイルの洋風化が進んだ時代。 建築やファッションも和洋折衷の趣きがあり大正浪漫と呼ばれました。 それぞれが思う大正浪漫スタイルでの参加です。   刺繍作家のシマズさん、帽子作家のマツモトさん、イラストレータのオカベさん。 挨拶をして本日のプログラムを紹介します。   散策に同行する撮影隊は、4人と本格的。 要所要所で撮影した写真は、後日、写真集として製本されます。   マツモトケイコさんのナビゲートで大正浪漫夢通りを進む一行。   シマノコーヒー…

平成に築かれ令和の未来へと繋ぐ新たな道〜<祝>県道160号川越北環状線開通!〜

取材・記事 白井紀行   中心街を迂回して国道254号と16号線を結ぶ県道160号川越北環状線。 平成元年に都市計画が決まり、平成4年から用地買収、平成7年に事業開始。 平成20年に今成2丁目〜寺山まで、平成21年に寺山〜福田までが開通。 そして、平成最後の年に今成2丁目〜今成が完成し全線開通となりました。   その記念式典が今成小学校で開催されたので参列してきました。   開通記念式典次第。   壇上には来賓の方々が着席。 国会議員、警察署長、鉄道会社、市議会議員、自治会長、事業協力者。 用地を提供した財産提供者らなど大勢の方が参列されています。   式典に先立って、今成小学校吹奏楽部による演奏。 米津玄師「打ち上げ花火」、Alexandros「ワタリドリ」、GReeeeN…

川越と東秩父村のご縁を結ぶ伝統の和紙「細川紙」〜東秩父SELECTION#2〜

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取材・記事 白井紀行   大勢の観光客で賑わう一番街を抜けて更に北へ。 縁結びの神様で知られる氷川神社へと向かう交差点の角にある「旭舎文庫」   中に入れば一足早く満開となった桜(取材日は3月10日)。   お祝い事には欠かせない白の胡蝶蘭。   初夏を思わせる紫陽花の鉢植え。   結婚式に華やぎに彩りを添える薔薇の花々。 色とりどりの花が目を楽しませますが、季節外れの花は一体!?   実はこれらは「細川紙」と言われる和紙でできた花。 「細川紙フラワー」と呼ばれています。   「細川紙フラワー」は再現性が高いのでパッと見では本物に見えてしまう。 外から見た時にお花の展示をしているのかしら? そう言われる方も多いです。と素敵な笑顔で話すのは案内頂いた西さん。   東秩父村の魅力を川越でPR 「東秩父村」は埼玉県では唯一の村。 川越市から見て北西の方向に位置し、車で約1時間の距離にあります。 村をPRし身近に感じてもらおうと企画されたのが「東秩父SELECTION…