”大工町”の長屋にコワーキングスペース誕生~coworking space「ダイクマチ」~

取材・写真・記事 本間寿子 節分・大安の2/3(土)にコワーキングスペースがオープンしました。 おそらく川越で初めでではないでしょうか?(記者、ググって調べました。キリッ) 名前は「coworking…

地元の農産物と人気店が集結した農のテーマパーク〜川越Farmer's Market〜

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本日は川越Farmer's  Marketです! 1月21日、朝の寒さを吹き飛ばすかのように熱気が漲るウェスタ川越のにぎわい広場。 そう、今日は年に2回開催される川越Farmer's Marketなのです。 この日のための準備してきた川越中の農家、飲食店、雑貨屋などのお店が集結。 記者もボランティアスタッフの一員としてお手伝いしてきました。 次々と搬入口にやってくる出店者の車。 それを捌くのもボランティアスタッフ。 電源が必要なブースには、電気ドラムをテントまで伸ばします。 ふくはらファームとブログでいつもお世話になっている耕福米の高梨さんが出店。 10時半のスタートに向けて準備に大忙しの各店。 ずいぶんとテントが立ち並んで来ました。 ボランティアスタッフは、会場を回りつつテント設営などのヘルプに回ります。 こちらはウニクス川越前に設けられた「お菓子マルシェ」ブース。 ウニクス川越の支配人の呼びかけで円陣を組んで「がんばろう!」と気合を充填。 こちらは川越のパン屋さんが集結したコーナー そして、川越農産物。並び終えるとすぐさま野菜を買い求めるお客様の姿も。 色とりどりの美しい野菜が目でも楽しませます。 「すじの」の真っ赤なイチゴは並べた瞬間にほぼ無くなる大人気。 記者も写真を撮っただけ(笑) こちらの一角では、尚美学園大学がライブステージを担当。 川越Farmer's…

川越の街を作った職人たちからのメッセージを一つ一つの絵に込めて〜黒木利Q(Rikyu)〜

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人が感じる空間意識を表現したい この絵をスケッチしたのは2014年。最終に近いがまだ納得がいかず試作を重ねている。 そんな時間かけてどうするのと思われるくらい阿呆ら…

自分のお店を持ちたいという夢を叶える小さな街角(その2)〜ウォームスプロダクション〜

3Fの5区画もできたので見に来て下さい。 そう連絡を受けて、4ヶ月ぶりに訪れたウォームスプロダクションの田代さんを訪ねました。 田代さんの仕事は、業種としては不動産業に分類されます。 だけど、単なる物件の仲介ではありません。 自ら物件をリノベーションして明日にでも商売できるような状態で引き渡す。 レンタルオフィスの店舗版という自ら編み出したシステムです。 以前の記事で詳細を取材していますので、合わせてご覧ください。 http://koedo.info/170710warmthproduction/ 物件の場所は、川越市新富町1-9-3…

あなたもプロと同じステージで歌・ダンス・芝居を〜ミュージカル「三銃士」オーディション〜

毎年、汗ばむ季節になると川越市内のあちこちで目にするポスター。 「ミュージカルカンパニーすてっぷ1」が主催する20年以上続くミュージカルの案内。 煌びやかな衣装を着て、ステージで踊り、歌い、芝居をするのはプロだけではありません。 毎年、出演者を募集していて、その気があれば誰でもこの舞台で演じられるのです。 年齢・性別・経験は問いませんが、その夢の第一歩はオーディションへの合格。 縁あって、取材する機会がありました。その模様をレポートします。 ミュージカルカンパニーすてっぷ1へ すてっぷ1の住所は仙波町。市立川越第一中学校のそばにあります。 電柱の「すてっぷ1」の案内標識に従って曲がると、 少し奥まったところに、モスグリーンで2階建ての建物が「すてっぷ1」が見えました。 壁に鏡が張られた30畳ほどのスタジオに加え、手前はちょっとした舞台になっています。 今回は、松石さん、内田さんのお二人のオーディションの模様を記事にしました。 松石雅子さん 最初にオーディションに臨んだのは、狭山市でパソコン塾を経営する松石さん。 主婦を中心に結成された女性ミュージカルの劇団「ヴィーナス」にも所属していたそう。 舞台経験は2回。度胸だけはあります!と明るい声で答えるムードメーカな性格の方。 審査するのは「すてっぷ1」を主催の「飛翔ひかる」(写真右)さん。 元宝塚歌劇団の男役で、今は、バレエ・ジャズダンス・歌・演技など舞台全般を教えます。 オーディションは、歌、ダンス、芝居の3つで審査。 台本を渡されたら10分ほどして演技に入ります。台本を読みながら感情を作っていく。 先生が座っている側を客席としての演技。 舞台は自分で考えてと言われた松石さん。入り口を楽屋に見立てて科白を読み始める。 続いて歌。アナと雪の女王、私のお父様、天使にラブソングと3曲続けて。 歌がとても好きだという彼女。ソプラノの伸びやかな声が広がります。 続いて音楽に合わせての30秒ほどのダンス。 習ったことはないが踊るのは好きという松石さん。記者は友近風だな思ってしまいました。 先生がアップダウンのリズムの取り方を伝授。 目で見てもなかなか、それが足が追いつかず、ドタバタしてしまいます。 ダンス、歌、芝居が終わって面接。本番に向けての説明。 「お客さんに3,500円のチケットを払って見てもらうので、いい芝居を見せるのは当たり前。 下の人をどれだけ引き上げてカバーできるかが課題。 そのために、ダンス、クラシックバレー、ジャズダンスと週3回のレッスンを受ける。 土日の練習や本番近くには通し稽古もあります」と、アマチュア劇団にない厳しさも話す。 年齢の話になって、実は先生と同い年で同じ星座ということが判明し意気投合。 猪年生まれなので、猪突猛進型ですねと、松石さん。 みんなの輪が大切だけど(松石さんの性格なら)協調性は問題ないですね。 と和やかにオーディションは終了。結果は後で伝えられます。 最後に、体の柔軟性の確認。なんなくピタッと両手がつきました(すごい!)。 内田有香さん 午後一番は、所沢にある埼玉芸術総合高校の2年生「内田有香」さん。 いささか緊張気味でオーディションに臨みます。 埼玉芸術総合高校のジャージを着ていることから話しは自然と学校の話題に。 専攻は演劇。バレー、モダンダンス、声楽を習い、部活は日本舞踊(七々扇流)。 先ほどと同じように台本を渡されます。今回は、2013年の公演「真夏の夜の夢」。 誰でも名前は聞いたことのあるシェイクスピア原作の有名な喜劇が原作の舞台。 静かに台本を読み込む彼女。少し張り詰めた時間が流れます。 宝塚歌劇団の公演「スカーレットピンパネール」の歌をBGMに歌から審査に臨みます。 話す声とは違って、低音でハリのある声。 「ミュージカルの男役に向いた良い声ですね、声だけは天性なもの」と感想を述べる先生。 「肩幅が広いね、何かやっていた?」と聞くと、水泳とバスケットをしていたとのこと。 肩幅が広いのは(舞台映えがするので)とても良い。 単なるオーディションでなく本人が気づいていない長所を次々と見出していく先生。  続いてはダンス。緩急をもったダイナミックなダンスを披露。 フロアーいっぱいを使って踊り自分を表現します。 ダンスを見ての柔軟性の確認。このまま、足を後ろに回して立ち上がれる柔らかさ。 小学校1から6年はエアロビをやってましたが、高校に入ってここまでになったそうです。 「真夏の夜の夢」に出てくる妖精パック役でのお芝居。 舞台経験はないのだそうですが、パックの性格や周りの情景が伝わる表現力を感じました。 演技が終わったら面接。 もっと体を絞った方がいいですね。本気なら次に会ったときには5kgは落とすつもりで。 役者は自分が商品、自分の身体を把握して自分で作っていく。 緊張すると口角が下がる。あなたは笑顔が素敵なので、それだけでも変わる。 「あなたは、踊れるし、歌えるし、舞台に立つことでさらに学べるでしょう。」 すてっぷ1からは、4名を輩出しているだけに、先生の言葉には重みがあります。 これまで、20年以上も出演者を募集してミュージカルを続けてきた理由。 そこには、「本人も気づいていない長所を見出して、自分が成長する糧としてもらう」 ミュージカルの舞台をきっかけに、その人が成長した姿を見て、喜びを分かち合いたい。 そんな思いから来ているのではと感じました。 先生からのアドバイスをしっかりと受け止めた内田さん。 彼女もオーディションを終える頃には、すっかりと顔が変わっていました。 カワゴエ・マス・メディアでは、今年のミュージカルができ上がるまでを追いかけます。 出演者がどんな気持ちで舞台を踏みしめるのか?その一端をお伝えして行きます。 取材・記事 白井紀行 INFORMATION ミュージカル「三銃士」オーディション 【取材】平成30年1月14日(土) 【住所】ミュージカルカンパニーすてっぷ1(川越市仙波町1-11-29) 【電話】049-226-3494 【HP】http://step1-hisho.com/ 【FB】https://www.facebook.com/step1.hisho/ 【TW】https://twitter.com/step1_musical 【告知】出演者は引き続き募集しています。詳しくはすてっぷ1にお問い合わせください。

森林整備に参加して大変さと奥深さ、そして、先人の知恵を知る〜こもれびの森・里山支援隊〜

1月2日の箱根駅伝では往路優勝、総合で2位の成績。 昨年末、日本人初の100メートル走で9秒台を記録した桐生祥秀選手が在籍する東洋大学。 鶴ヶ島駅から歩いて約10分ほど、川越市鯨井にあります。 こちらで1月6日(土)「こもれびの森・里山支援隊」による里山保全活動が行われました。   こもれびの森・里山支援隊とは? 東洋大学川越キャンパスには、敷地28.5haの3割を占める約8haの雑木林があります。 地域の方々が長年守ってきたこの雑木林を1958年に東洋大学が取得しました。 「こもれびの森」と名付けられたこの森を大学と市民が協働で保全・活用する それが、「東洋大学川越キャンパスこもれびの森・里山支援隊」。 2014年に発足し、森林の整備施業、資源利用、環境教育を行なっています。 エンジン音を響かせて登場したのは「ウッドチッパー」 伐採した木や枝を粉砕して小さな破片にし、遊歩道にまいて資源として再利用します。   稼働の様子。   作業を始めるにあたって集合写真。記者が参加した午前中は19名、午後は15名。 うち、午前・午後の通しは10名で、合計24名の参加があったそうです。 4年目となるこの活動。徐々に認知されてきてこの日は最多の参加者。 午前は、初心者組とウッドッチッパー組に分かれて作業を行うことになりました。 こもれびの森を歩く 記者は初心者組に参加。森林インストラクターの藤野さんが森を案内。 左上から時計回りに、スギ、コナラ、ヤマザクラ、ヒノキ。 同じく、アオハダ、キリ、アカマツ、クリ。多種多様な木々が森を構成します。 小道に沿ってヒノキ並木が続くのは、かつて、200人近くの所有者がいた地域の森の名残。 森の中を歩けば、こういった光景があちこちで見られます。 奥の広場は、かつてはグランドとして使われていたところ。 里山の再生の実験を行なっています。 二列に植えられたヒノキ。「境界線としての目印だったのでは?」と藤野さん。 開けたところに出たところでシートを広げて、ここが本日のベース基地となります。 すぐに作業を始めるかと思いきや、もう少し案内は続きます。 やや朽ち始めた落ち葉の集積所。この修理も本日の作業の一つ。 落ち葉もただ集めればいいものではなく、堆積所に集めなければ資源として利用できません。 私たちがこの森を整備する前は木が生い茂り鬱蒼としていました。 小道の左側は意図してかつての様子を残したもの。 冬は木々が葉を落とすので日が差し込みますが、この状態だと下草や幼木は育たない。 道の右側には明るい日差しが差し込んだ森が広がる。 落ち葉の上には下草や幼木。この対比でも里山は人が維持する必要があることがわかります。 森の一角を落ち葉の集積所に利用したところ。 木が枯れてしまいました。 落ち葉は肥料になるので、たくさん集めれば良さそうな気もしますが単純ではありません。 きちんと管理するために、先ほどのような集積所が必要な所以(ゆえん)です。 適度な間隔に見えますが、藤野さん曰く、もう少し伐採したいとのこと。 木によって住む生物が異なるので、生物多様性の面でも木の種類を増やすのが理想。 伐採すれば植生が変わるのですが、枯れた木以外は残すというのが大学の方針とか。 奥に進むと、また、開けたところにたどり着きました。 こちらもグランドだった所を「薪炭林更新管理ゾーン」として里山再生を行っています。 コナラやクヌギなどの薪炭林の育成し、生物多様性を維持する森です。 将来、コナラやクヌギなどが大きく育った時は萌芽更新をします。 若い樹々は樹液やドングリの量が多く、葉も柔らかいため昆虫や小動物が多く集まります。 下草を適正管理することで冬に草の種を残し、冬鳥が餌の種を求めて飛来します。 生き物の種類が増えると、猛禽類の餌場として機能する様になります(看板より)。 「萌芽更新」という耳慣れない言葉が出てきました。 8年から15年ごとに、30cm〜50cm程度の高さで一斉に薪炭林を伐採。 若い枝(もや)を発生させて更新する作業のことです(看板より) ちょうど、これくらいの大きさに育った木を伐採して薪や炭に使う。 切り株は光合成をするために新たな芽を出す。大きくなったら伐採を繰り返す。 薪や炭にするのにも適当に木を切るのではなく育成してきたんですね。 グランドということで土が心配されましたが、サラサラした良い土だったのだそう。 落ち葉堆肥でより豊かな土にしています。 ただ、ペットボトルなどのゴミも混じっていて、それを取り除くのも課題となっています。 地面から顔を出した松の幼木。植えたのではなく土に種が入っていたのでは推測。 里山の木々は人が植えたものなので、この辺りの元々の植生は松でないかとのこと。 ふんわりとした落ち葉の上を踏みしめながら歩くのは気持ちいい。 でも油断すると埋もれている切り株につまずいたり、上から枯れ枝が落ちてきたりする。 里山の手入れは、常に危険と隣り合わせな作業であることを忘れてはいけません。 いよいよ作業開始です 藤野さんが指をさしているのはシラカシ。足元にはヒサカキが生えています。 木の切り株の周りに生えてきた芽を切っていきます。 八方に広がった葉を持つシュロやクマザサなども刈り取っていきます。 ササ類や常緑の低木を刈るのは草本種の生育の妨げになるからなのだそう。   赤い実をつけるナンテンやセンリョウなどは残す。 森を整備したおかげで「ヤブラン」の生育が目立つ様になってきました。 夏から秋にかけて小さな紫色の花を咲かせます。 いよいよ伐採です やってきたのは「こもれびの森」の縁側付近。この先は学外となります。 この辺りの木は外からの風が直接、森に吹き込むのを抑えるいわば防風林。 木の成長を妨げないように細めの木々を伐採していきます。 これくらいの木であれば、そのままノコギリを引けば切れてしまいます。 では、もっと太い木だとどうでしょうか? キコリが斧を振るい、やがて「倒れるぞー」と叫ぶと、メリメリと音を立てて倒れる大木。 私たちが頭に描くのはそんなイメージではないでしょうか? その一連の流れはちゃんと理にかなった方法だったことを今回知りました。 木を切るには、木の高さなどや傾斜などから倒す方向を決めます。 必要に応じて、枝の伐採や周辺の細い木も切ってしまい整備をしておきましょう。 まずは、倒す側の幹の3分の1位までを水平方向に切れ込みを入れます。 続いて、45度くらいの角度で切り込みを入れます。 幹に人が口を開けた様に切り込みが入りました。これを受け口と言います。 後ろに回って、受け口の一番上と下から筋をつけ、さらにその間を3等分します。 上から3分の1のところにノコギリをあて水平に切ります(これを追い口と言います)。 ここで注意!一気に受け口のところまで切らない様にします。 10分の1ほどを残したところ(これを「つる」といいます)で倒したい方向に力を加える。 注)これが一番わかりやすかったので、上とは異なる木の写真を使っています。 そうすると木は自重で徐々に傾き「つる」の部分の繊維をちぎりながらゆっくりと倒れます。 「つる」が丁度、蝶番(ちょうつがい)の働きをして勢いよく倒れるのを防ぎます。 切り株を見ると、少し「つる」の部分が少なく、幅も同じではなかったようです。 この日、何本か伐採しましたが、なかなか難しいものです。 こちらに図示と写真があったので参考までに http://blog.goo.ne.jp/koyuridesu2006/e/5bc3c77ba567245294810efb61f8a97a 藤野さんが、切り株の年輪を指さしました。 年輪は木の成長の記録。幅が狭ければ成長は鈍く、広ければ成長が盛ん。 周辺の木も合わせて丹念に見て行くと気候の変動や森の変化の様子が読み解けます。 落ち葉を掃いたり、枯れ枝を集めたり、低木を刈ったりと仕事は多い。 12時近くに午前の部は終了。初めての森林整備の感想を発表。 木の伐採の難しさなどを話していました。 記者は、これだけの森を手入れするのは相当な苦労があることを知ったと感想を述べました。 大学の授業が始まっていたので、この日は学食ランチ♪ 体を動かしたせいか、炭水化物と脂という組み合わせが食欲をそそります。 次回は、2月4日(日)に開催されます。 身近に体験できる森林整備、是非、参加して見てはいかがですか? 詳しくは、東洋大学川越キャンパスこもれびの森・里山支援隊のHP/Facebookにて 取材・記事 白井紀行 INFORMATION 「こもれびの森・里山支援隊」里山保全活動 【開催】平成30年1月6日(土)08:30〜16:00(記事は午前の部) 【場所】東洋大学…

2017年を振り返る(後半)〜7月から12月の話題〜

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毎週月水金に絶賛更新中!のキャッチフレーズで川越の様々な話題をお届けしたこの1年。 どんな話題があったかを振り返ります。月曜日に続き、後半(7月〜12月)の話題です。 注)日付は記事を配信した日(号)です。イベントの開催日とは異なりますのでご注意下さい。   7月…

2017年を振り返る(前半)〜1月から6月の話題〜

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毎週月水金に絶賛更新中!のキャッチフレーズで川越の様々な話題をお届けしたこの1年。 どんな話題があったかを振り返ります。まずは、前半(1月〜6月)の話題です。 注)日付は記事を配信した日(号)です。イベントの開催日とは異なりますのでご注意下さい。   1月 人材発掘オーディション 晴天とともに2017年が始まりました。 川越七福神巡り、出初式、南大塚の餅つき踊り、筒粥の神事と新年イベントを中心に取材。 カワゴエ・マス・メディアでは、NHK朝ドラ「つばさ」のセット※の引越しを行いました。 ※セットの一部は、現在「ラジオぽてと大東支局」に設置されています。 また、1月23日、27日号の記事で取り上げた川越市人材発掘公開オーディション。 来年は1月14日(日)10時から川越市南文化会館(ジョイフル)で行われます。 →…

川越の食文化の歴史を知ろう!〜幻のサツマイモ「紅赤いも」食育セミナー〜

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来年で発見から120年を迎える幻のサツマイモ「紅赤いも」。 その歴史と味を楽しむ食育セミナーが12月16日(土)に川越市場で開催されました。 この日は毎月土曜日恒例の「鮮度いちばん!!お客様感謝市」 朝から大勢のお客さんでごった返していました。 師走ということでお正月に向けての食材も目立ちます。 ちなみに、12月28〜30日の朝8時から正午までは「川越市場年末大開放市」。 野菜や果物、マグロやカニ、ホタテ、いくら、かまぼこ、昆布、牛肉・豚肉・鶏肉など。 お正月用品が豊富に並びますので、是非、お越しください。 http://kawashijyo.xsrv.jp/ichiba/archives/824/ 会場は3階会議室。ここに上がるのは初めてです。 こちらが会場。セミナーは2回行われ、1回目は24組、2回目は19組が参加。 参加者には120年記念冊子「イラスト紅赤いも歴史物語」と、 本日のセミナーの主役「紅赤いも」がお土産として配られました。 セミナーの開会にあたり主催の「川越サツマイモ商品振興会」の戸田周一会長が挨拶。 同振興会は、サツマイモの生産が減る中、加工品の生産業者が集まり川越いもを守る団体です。 (同振興会が作成した川越いもの加工品販売店や飲食店が記されたマップも配布されました) (セミナー1)幻のサツマイモ紅赤とは? サツマイモ伝来のミニ歴史 「イラスト紅赤いも歴史物語」をテキストに同振興会の山田英次さんのセミナーがスタート。 注)以下は、セミナー内容を要約・編集したもので、文責は記者にあります。 サツマイモの原産地はメキシコ南部、南米北部で紀元前数千年前から食べられていました。 日本への伝来は「クラマ」「カモテ」「バタタス」の3ルートが考えられています。 中国福建省から1605年に琉球に伝わり、100年以上経って青木昆陽が江戸で栽培に成功。 1751年に吉田伊右衛門が志井津(市原市)から南永井(所沢)へ種芋を持ち帰り栽培を開始。 そこから近隣の村々へと広がり、川越に伝わったとされています。 川越今福に生まれた赤沢仁兵衛先生は、1910年に甘藷増収法を確立。 関越自動車道そば、川越市今福808-12に先生のお墓があります。 川越いもとは? 「川越いも」の生産地は川越市だけでなく江戸から見た川越地方(武蔵野台地)を指します。 川越市南部、三芳町、狭山市、所沢市、ふじみ野市、富士見市、新座市の広い範囲に渡ります。 川越いもは焼き芋で有名になった 江戸時代後期から明治の初め頃、焼き芋が庶民のおやつとして人気でした。 その中でも特に川越いもが美味しいということで「川越=いも」が定着しました。 当時は平釜で焼いていましたが、昭和初期にはつぼ焼き、戦後は石焼芋と変わりました。 紅赤発見120年のミニ歴史 「川越いも」といえば「紅赤」が代名詞。 120年前にさいたま市浦和区(北浦和)の山田いちさんが発見したものです。 その芋が非常に美味しく東京でもたちまち評判になりました。 それを普及したのが甥にあたる吉岡三喜蔵さん。 昭和元年に県農業試験場で系統選抜された「紅赤埼1号」が「紅赤」の原型とされています。 戦前は東の「紅赤」、西の「源氏」がサツマイモの二大品種として栄えました。 戦争に入ると味よりも収量が取れるサツマイモが増産され廃れてしまいます。 平成に入り幻のいもにしてはいけないと伝統作物として復活しつつある「紅赤」。 規格外のいもも買い取って加工品とし、生産意欲を高めるのが同振興会の役割です。 紅赤保存事業 「紅赤」をもっと知ってもらうために20年前にも冊子を発行。 「紅赤ものがたり」という本やDVDなども販売。 来年は「紅赤120年」。10月頃に資料の展示会や加工品のセールなど記念イベントを計画中。 さいたま市では紅赤研究会ができ、加工品の開発、埼玉大学で紅赤の栽培も始まりました。 是非、川越でももっと知ってもらい、食べてもらって、紅赤を守っていただければと結びました。   (セミナー2)紅赤の美味しい食べ方 漁師の方は天然の魚を獲り、農家の方はいい作物を作っている。 何処で取れてこの時期に何が美味しいかを知るためには、毎朝9時に来てチェックしている。 そうすることで、お客様に食材を自信を持って話せる・勧めることができる。 そう語るのは、川越いも膳(川越小室)の店主、神山正久さん。 なぜ紅赤にこだわるのか? 中学3年の時に板前になろうと決めた神山さん。 40年前、まだ修行していた頃、タクシーの運転手に川越の名物は何かと度々尋ねたそうです。 すると出て来る答えは芋。先人が川越=芋という代名詞を築いていたことに気づきました。 京都には京料理、石川には加賀料理というように観光地には食文化が根付いている。 川越を観光地にするという話も持ち上がった時期で、おもてなしをするには食文化が必要。 そこで、独立するにあたり、サツマイモ料理がメインのいも膳を始めました。 紅赤にこだわるのは、芋に限らず日本全国の一番の食材を取り扱っての結論なのだそうです。 紅赤の天ぷら(輪切りと丸揚げ)について 神山さんが口にするサツマイモは口の中でほわっとほぐれる「紅赤」の天ぷらだけ。 紅赤は10月に採れ始める。これを1〜2週間寝かすと本領発揮。従業員みんなで楽しむそうです。 SSという商品の価値のないものがあるが、これを丸揚げするとまた風味が違う。 紅赤は他のいもと比べて火の通りが良いからこそ、丸揚げにもできるのだそうです。 神山さんの紅赤や食材に対する思いが、滔々(とうとう)と熱く語られます。 それらを全て書きたいところですが些か長くなりすぎますので、印象に残った一文を。 「最近、子供の好き嫌いが激しいのには、学校で給食を作らなくなったことにも一因がある。 僕らの子供の頃には3、4時間目となると給食の良い香りがしてきて食欲を刺激してきた。 だから好き嫌いなんて言わず残さず一生懸命食べて、食べる楽しみを知ってきた」。 まさにその通りなのだと思いました。   紅赤の加工品「いも茶」、「いも納豆」など サツマイモの女王と呼ばれる「紅赤」は天ぷらでは5点満点ですが、加工品では今ひとつ。 作るのにも技術が入り、収量が他のイモと比べて少ないので農家では作りたがらない。 そこで、B級品を含めて「紅赤」を買い取ることで生産能力を高めることにしました。 何か出来ないかと考えてお茶にして見たところ、これに勝るものはない甘みと香りが出た。 紅赤だったら真似できない川越の独特となる「紅赤茶」を生み出しました。 続いて「紅赤」の甘みを生かして砂糖を最低限しか入れない「いも納豆」を開発。 こういった加工品を増やすことで、紅赤の生産量を徐々に増やしていきたい。 それを支えていくには消費者の皆さんが応援していただける。 「紅赤、紅赤」と騒いでくれることで生産者も増えていくのではないか。 命をかけて紅赤を作った松崎さんや高橋さんのような先人に続く人が出てきてほしい。 そう神山さんが話を結びました。   お待ちかね「紅赤」の試食です 会場にはぷ〜んと甘くて良い香りが。神山さんの言葉通り匂いは食欲を刺激します。 「焼き芋おじさん」こと井上さんが焼いた熱々の「紅赤」の焼き芋が配られました。 二つに割れば、湯気とともに良い香りがさらに広がります。 記者もご相伴に預かりました♪ 紅赤はほっくりとほぐれ適度な甘みで、いくらでも食べられそうな味です。 「川越といえばサツマイモ」。記者もそれを漠然としたイメージで捉えていました。 今回のセミナーを通して見えてきたのは江戸時代から続く川越の食文化の歴史。 来年で発見されてから120年を迎える紅赤。 記念事業に備えて、川越いもについてももっと知り、伝えていければと思います。 お知らせ この日は、J:COMの「ちょっ蔵お出かけまちかど情報局」も取材に来ていました。 当日の模様は平成30年1月13日(土)〜19日(金)に放送されます。 川越市場やセミナーの様子を楽しい二人のトークとともに、是非、お楽しみ下さい! 取材・記事 白井紀行  INFORMATION 幻のサツマイモ「紅赤いも」食育セミナー 【開催】平成29年12月16日(土)09:30-10:30/11:00-12:00 【場所】埼玉川越総合地方卸売市場3階会議室(川越市大袋650) 【主催】川越サツマイモ商品振興会/川越総合卸売市場株式会社 【HP】幻のサツマイモ「紅赤いも」食育セミナーのご案内