五感が研ぎ澄ませられる白いキャンバス空間〜CAFE & SPACE NANAWATA〜

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取材・記事 白井紀行

 

松江町交差点から川越街道を北へと進み、川越キリスト教会の手前の丁字路を右折。

中央公民館へと向かう道路に入るとすぐ左手に現れる白い壁の建物。

2019年10月15日にオープンした「CAFE & SPACE NANAWATA」です。

 

扉を開けてすぐのスペース。店内の壁には白漆喰が塗られています。

道路に面した大きな窓からは明るい光が差し込みます。

 

定員40人のホールとしても利用可能なスペース。奥ではグランドピアノが鎮座。

ここでは、同店が主催のサロンコンサートが定期的に開催※されています。

※現在はコロナ禍のため一時休止中。

 

こちらはテラス前にあるメニュー。

ランチメニューはオムライス、サンドイッチ、パスタなどがあります。

席からはタブレットを使って注文するシステムとなっています。

 

ランチセットにはスープかサラダが選べ、嬉しいことに+100円で両方つけられます。

 

酸味のあるドレッシングが掛かったシャキシャキのサラダ。

 

チーズがとろーりと溶けたオニオングラタン風スープ。

 

新鮮卵のオムライスのビジュアルにも惹かれましたが、取材日は8月29日。

暑さで塩気を体が欲していたので「たらこクリーム・パスタ」をチョイス。

 

フォークを手に取りしっかりとまぜまぜ。

 

淡路島産の生パスタを使用しているとのことでもっちりとした食感。

タラコ、バター、クリームが溶け合ったところに海苔の風味が加わります。

 

お店自慢のエクレアと焼き菓子

NANAWATAの自慢、代名詞ともいえるのがエクレア。

 

プレーン、モンブラン、抹茶、ワイルドストロベリー、ショコラの5種類。

色とりどりでどれも美味しいそう。店内でもテイクアウトでもOKです。

スィーツには、エクレアプレート、ジェラート、あんみつもあります♪

 

そして、厳選素材で作った焼き菓子の数々。

エクレアとともに手土産に持っていくと喜ばれそうですね。

 

ホールはアートギャラリーとして企画展も

NANAWATAではホールで年4回の企画展を開催しています。

第1回のオープン記念は、須惠朋子「碧の彼方へ」(2019年10月15日〜2020年1月18日)。

第2回は吉國元「来者たち」(2020年2月2日~7月26日)

企画展ごとに作家さんへのインタビューやNANAWATAのこだわりを詰め込んだ季刊誌を発行。

 

そして、現在は山内若菜展「川越紀行」を開催中。(2020年8月1日~10月28日)

 

テレビや記念写真でもお馴染みの鐘つき通りの景色。

「川越市幸町 夜の時の鐘風景」

 

こちらは店蔵を描いた作品「川越市幸町ヤマワクラブ 屋根のある風景」。

 

棚に展示されているのは手のひらサイズの小品集。

川越の建物が海外を旅しているようなどこか違った表情で描かれています。

 

山内若菜さんについて

これらの作品を描いた山内若菜さん。

物静かな方ですが、画題から物語を読み取って、感情を叩きつけるかの如く描ける方。

そして、常に新しい表現に挑戦し続ける、そんなエネルギーに満ち溢れている方です。

 

ギャルリー東京ユマニテで8月31日(月)ー9月12日(土)で開催されていた「山内若菜展」

こちらは東日本大震災で被爆した福島の牧場を描いた「牧場 放」。

何度も現地に足を運び、悲惨さや悲しみを真正面に受け止め、それでも諦めない心を表現。

じっと見入っていると絵の中に吸い込まれそうな錯覚を覚えます。

キャンバスは和紙を貼り合わせたものですが、平面でなく立体感のある作品になっています。

意図して膨らみを持たしたのではなく描いているうちにこうなったそう。

 

こちらは少女を描いたもの。山内さんのモチーフのひとつ。

 

私がとても気に入った作品。

じっと見入っていると絵の中の少女が何か語りかけて来そう。

10月25日(日)にはNANAWATAでトークショーを開催(限定20名)

美味しいエクレアとドリンクとともに山内若菜さんの絵の魅力をご堪能ください。

https://nanawata.com/1324/


Information

CAFE & SPACE NANAWATA

【住所】川越市松江町2-4-4

【電話】049-237-7707

【営業】10:30〜17:00

【定休】木曜日

【HP】https://nanawata.com/

【IG】https://www.instagram.com/cafe_space_nanawata/

 

山内若菜

神奈川県藤沢市生まれ・在住の画家、山内若菜さん。子供の頃からを描き、武蔵野美術大学短大部美術科専攻科を修了。2009年にロシアで「シベリア抑留」を忘れない文化交流を開始。以後、日露友好のための個展継続。2011年の東日本大震災後、福島や岩手でフィールドワークを重ね、福島の母や牧場を描いた展示を各地で開催。8月11日〜10月28日まで、カフェ&スペースNANAWATAにて「川越紀行」を開催中

【HP】http://www.cityfujisawa.ne.jp/~myama/index.htm

【Blog】http://wakanaeblog.seesaa.net/

【TW】https://twitter.com/1uesju8fbfx8pxl