フットサルで目指す地域のコミュニティづくり〜有限会社ファイブフォーラック〜

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取材・記事 白井紀行

 

川越市中心街から少し南下した中台南にある「川越フットサルリゾート」

 

コートは36×18mと公式(40×20m)よりも一回り小さめのものが3面あります。

 

うち2面は、雨などの天候に左右されない屋根付きのコート。

埼玉県内にはフットサルコートが60施設ほどあるそうですが、屋根があるのは5施設くらい。

意外と珍しいのだそうです。

 

昨今は気温が40度近くになることもあり熱中症の心配もありますが、屋根付きなら安心。

実際に取材した日も猛暑でしたが、日差しが遮られているのでとても快適でした。

 

各コートの前にあるベンチも屋根付き。

隣はゴルフ練習場で、周りには高い建物が無いのでさっと風が通り抜ける構造。

体感的にも涼しく、まさにリゾート気分が味わえます。

広々としていて三密になりにくい環境ですが、コロナ対策もきちんと取られています。

コートが見渡せるクラブハウス。

こちらも、人数制限や椅子の数を減らして距離をあけるなどの対策が取られています。

 

代表の小野晋一郎さまへインタービュー

有限会社ファイブフォーラック代表 小野晋一郎さまにお話を伺いしました。

 小野さんがフットサルと関わるきっかけは?

きっかけは、大学時代に友人とフットサルサークルを立ち上げたことですね。そのサークル仲間の一人が土日にレフリーの登録スタッフとしてアルバイトしていて面白そうだと。私は所沢生まれなんですけど、川越近辺でそういうアルバイトを探していたら見つかったのがここの職場でした。

 それが、この会社に入ったことに繋がるんですね

当時、私は音楽のイベント会社、プロモーターの仕事に興味があってインターンで参加していました。ですが創立一年目で社員一人だという現在の当社に惹かれてしまい、社長に直談判して2007年に入社しました。そしたら、その一人の社員が転職してしまい、入社半年後、私は社員一人になってしまいました(笑)

新卒でいきなり社長ひとり社員一人という境遇に置かれた小野さん。毎月行われるフットサル大会の開催を任されていましたが、それでは自分の給料すら賄えないことに気づきました。

そこで、スーツ着てフットサルコートを回って大会の会場を増やすことから始めて、一人でできるフットサル、フットサルレフリーの派遣といったサービスを徐々に増やし、一人二人と仲間を集めていきます。

そして、2014年にフットサル関連の業務をひとつにまとめて有限会社ファイブフォーラックを設立しました。

 

社名の由来について

 ファイブフォーラックの社名の由来について教えていただけますか?

意味は2つあって、ひとつは「娯楽」で人をハッピーにということで、ゴーラック(娯楽)のダジャレ。

もう一つは、英語の熟語「for ruck(フォーラック)」。これは、幸せになるためにすべきことということで、頭にファイブをつけることで「5つの幸せになるためにすべきこと」として、次の5つを掲げています。

  1. お客様からありがとうを頂こう
  2. 従業員からありがとうを頂こう
  3. 地域からありがとうを頂こう
  4. 今日も一つありがとうを頂こう
  5. 今日はかならずありがとうを言おう

 これがそのまま会社の理念になっているのですね。

 

主な事業について

ファイブフォーラックには大きく4つの事業があります。

  • フットサル施設「川越フットサルリゾート」「鶴ヶ島フットサルリゾート」の運営
  • ジュニア向けサッカースクール「R’sジュニアサッカースクール」
  • イベント企画や大会の運営、審判員や指導者の派遣、備品などの貸し出しをする「エフスポ」
  • 社会人フットサルクラブ「エフスポ川越」

それぞれの事業について詳しく教えていただきました。

 

フットサルコートの運営

川越市には3面、鶴ケ島市には2面と計5面のフットサルコートがあって、コート提供業を行なっています。

主なサービスとしては、毎週土日に開催される「フットサル大会」。

毎週火曜日と第一金曜日に開催される「個人スクール」。これは、女性や高齢者を中心とした初心者向けの2時間のプログラムとなっています。

少しボールが蹴れるようになったら、ほぼ毎日開催される「個人参加プログラム」があります。これは、一人でも参加できて、練習とその日の参加者同士で試合をしたりする2時間のプログラムです。こちらは、最大24名で1〜2人の先生がつきます。

このほか、チームに貸し出すコートレンタルや、コートが空いていれば1時間単位で個人に貸し出す個人レンタル、特別レッスンも用意しています。


フットサル施設の詳細はこちら → [川越フットサルリゾート][鶴ヶ島フットサルリゾート]

 

R’sジュニアサッカースクール

R’sジュニアサッカースクールは、年少から小学校6年生の子供さんを対象としたサッカースクール事業です。主にサッカーは楽しい、サッカーを初めてやるお子様のためにボトムアップの狙いでサッカースクールを運営しています。

 

R’sジュニアサッカースクールでは、サッカーの技術だけでなく、R(リゾート)を通じて人を育てるというスローガンを掲げ、「個性を理解する」「楽しくサッカーをする」「思いやる・感謝する」「判断をする力を育む」を指導理念としていて、卒業してからもスタッフとして後輩たちの指導にあたる人も多いのだそうです。

詳しくはこちら → [R’sジュニアサッカースクール]

 

エフスポについて

エフスポは、会場をお借りしてフットサル大会を主催する当社の原点であり柱となる事業です。

大会の会場予約・募集告知/応募受付・スタッフ派遣・備品や商品の手配・資料作成・大会結果の発表と言った一連の業務、そして、レフリーひとりひとりが生き生きと審判する当日の大会。私は、これを私は現場力と呼んでいますが、私が入社当時から培ったノウハウと実績でお客様にトータルなサポートを提供しています。

また、この当社の特徴を利用して、法人様向けの運動会や社内の福利厚生・懇親会として開催するフットサル大会の請負、それと合わせた当社のコートの利用を案内したり、レフリーを都内や地方に派遣するといったサービスも行なっています。

8月11日〜14日川越フットサルリゾートで開催された「ジュニア向け夏休み特別スクール」の様子。4日間に渡りフットサルの練習と最終日には総当たりの試合。会場ではミニゲームコーナーも設けられました。

 

備品レンタルサービスをスタート

 先日お伺いした「ジュニア向け夏休み特別スクール」では、ミニゲームコーナーもありましたね。

今年の4月に法人向けの備品レンタルサービスを立ち上げました。4月7日に政府から発令された緊急事態制限では、フットサルコートは休業要請の対象ではなかったのですが、5月25日まで自主休業にしました。なので、4〜5月の売り上げは例年の1割程度と苦しかったです。

ただ、こんな時だからできることはということで従業員と相談して、備品レンタルサービスを立ち上げて6月以降に事業として形にすることができました。

貸し出し備品の一例。大きなピンはキックボーリング。フットサルコートのないところには、組み立て式ゴールの貸し出し、1から8番の変わったゴールにボールを蹴り入れるフットショット、さらに、運動会でお馴染みの玉入れ、綱引きのロープ、大玉、表彰台やベンチや椅子、メガホンなど大会イベントに欠かせない様々な備品のレンタルがあります。

商品の一覧はこちら → [商品の一覧]

 

た、サッカーでは絶対にユニフォームを着ますので、オーダーサービスも始めました。

 

社会人競技チーム「エフスポ川越」

エフスポ川越は、埼玉県フットサルチームの公式リーグに所属する競技チームです。フットサルコートを利用していただくお客様には、上手な方からエンジョイしたい層まで幅広くいらっしゃりますが、エフスポ川越は、競技志向の方に向けて提供しているチームとなります。

 今はコロナ禍で試合も制限されていると思いますが、年間で何試合くらいされているんですか?

埼玉県内では競技チームが40チームあって、サッカーのJ1、J2リーグのように1部・2部・3部・オープンと4つのリーグに分けられていて、私たちは、2部リーグに所属しています。一つのリーグにはだいたい10チームあって、総当たり戦になるので、年間では10〜15試合行います。成績でリーグの入れ替わりがあるので競技フットサルは面白いですね。

 

目指すは地域のコミュニティづくり

 最後にこれからの夢をお話いただけますか?

私がフットサルで一番魅力的で素晴らしいと感じているのは、人と人がすごく繋がるとか、お友達ができるとか、コミュニティが容易にできるということですね。ボール1個で仲良くなれますから。

なので、この施設だからこそできる地域のコミュニティづくりに貢献していきたいですね。具体的には午前中は高齢者の方、昼間は幼稚園、夕方は小学生・中学生、夜は社会人の方というように、朝から晩まで地域の方が気軽に遊びに来れるような場所にしたいです。

 

それができたら、全国展開へ進出したいと考えています。私はスポーツの力でたくさんの元気と勇気をもらいました。この力は社会の大きな課題解決へもつながると考えています。少子高齢化が進む地方都市、東京への人口一局集中型の社会課題へ取り組みます。

全国展開を達成したら、次は現在も各地域で在籍している「エフスポ登録スタッフ」の力を借りて、まちの企業を元気するスポーツイベントを企画、ご提案していく。そんなビジョンを描いています。

 

スポーツは最高のリフレッシュ、笑顔を作る良い休日の使い方のひとつ。中でもフットサルはボール一つでスポーツできますので、お気軽に体験することができます。

ぜひ、遊びに来てください。

川越フットサルリゾートには、I-CONTACTのテストプレイ、ジュニア向け夏休み特別スクール、そして、小野さんへのインタビューと3回お伺いしましたが、子ども達が夢中になってボールを追いかけているのをみると、自分も体を動かしてボールを蹴ってみたくなりました。

一人から参加できる個人プログラムもあり、しかも、23時まで営業しているので仕事が終わった後でもフットサルを楽しむことができます。

運動不足を感じていたり、友達や仲間と何かスポーツをしてみたいと思っているなら、川越フットサルリゾートへ行ってみてはいかがでしょうか?


Information

有限会社ファイブフォーラック

【住所】川越市中台南2-10-1

【HP】https://www.54-luck.com

川越フットサルリゾート

【HP】https://www.54-luck.com/court/kawagoe/

【FB】https://www.facebook.com/kfrofficiall

鶴ヶ島フットサルリゾート

【HP】https://www.54-luck.com/court/tsurugashima/

【FB】https://www.facebook.com/tfrofficiall

エフスポ

【HP】https://www.54-luck.com/f-spo/

【FB】https://www.facebook.com/futsalmode/

エフスポ川越

【HP】https://www.f-spokawagoe.com/

【FB】https://www.facebook.com/fspokawagoe/