自然派ワインを気軽に立ち飲みしてみませんか?~カドヤワインスタンド~

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クレアモール北側、小江戸蔵里からほど近い場所にある川越角屋酒店の新富町店がカドヤワインスタンドとしてリニューアル。店主が厳選した自然派ワインがグラス一杯から楽しめる、ワインスタンドが誕生しました。

 

酒屋だった頃は、差し込む陽射しから商品の品質を守るため、シャッターがおろされ、外側は土蔵などに使われる”なまこ壁”風になっており、少し重厚な感じのたたずまいでした。

それらがすべて取り払われ、ガラス張りで明るく開放的な店内になりました。

たまたまいらしたご近所さんと遭遇!

こちらのお店は以前インタビュー取材でお相手いただいた長堀さんが手掛けています。

挑戦し続ける、創業140年の老舗酒屋~長堀 真一さん(「川越角屋酒店」店主)~

 

西川越にある川越角屋酒店の本店には大きなワインセラーがあるのですが、カドヤワインスタンドは街中にあり、自然派ワインを気軽に楽しむための入り口のような存在です。

営業時間は12時~20時なので、お昼から飲むことができます。 定休日は水曜日。

ちなみに、自然派ワインとはざっくり言うと「自然な製法にこだわったワイン」であり、その製造過程においても「極力自然な製法であること」にこだわっているものです。

撮影用にワインクーラーを用意していただきました。

 

店内右奥の黒板に、その日に飲めるワインが日替わりでピックアップされています。 もし迷うようでしたら、是非お店の方にお勧めを聞いてみてください。

その他ボトルで購入したワインも店内で飲むこともできます。 その場合栓抜料として500円別途かかります。 もし全部飲みきれなくてもお持ち帰りすることができます。

ワインの他にもCOEDOビール、日本酒、ノンアルコールドリンクもとりそろえてあります。

グラスワインは常時10種類ほど取り揃えてあります。人気のものは夜にはなくなってしまうことも・・・

 

おつまみは、店内の乾き物やチーズなど商品を購入するスタイルです。 自然派ワインに合う、チーズ、有機ナッツやドライフルーツも取り揃えてあります。

ちょっとしたおつまみにちょうどいいサイズ。ここに写っている以外にもあります。

 

紙皿、お手拭きなどの用意があるのはとてもありがたいポイントです。

おつまみを何種類か買ったときなど、紙皿があると便利です♪

 

奥のレジでお金を支払い、入り口付近のカウンターでワインを受け取りお好きな席へ。

ちなみに、取材に伺った日のおすすめは「オレンジワイン」
オレンジワインは、フルーツのオレンジで作ったワインではなく、白ブドウを使って、皮や種子も一緒に発酵させて、まるで赤ワインのように造ったオレンジ色のワインとのこと。

少し蒸し暑い日でしたので、よく冷えた酸味のあるワインはちょっとしたご褒美でした。

たまたま晴れ間がのぞいた夕方。夕日にもピッタリ(?!)のオレンジワイン。

 

立ち飲みにちょうどよい高さのハイテーブルは、店主自ら手掛けたもの。 自然な木目とやわらかな手触りは、リラックス効果がありますね。

そして、迷いに迷って決めたという窓側の電球は、夜になるととても雰囲気のある明かりになります。

街角を眺めながら。

 

ワインを傾けながら、店内を見てみると、目に留まるのが品揃えのユニークさ。
酒かす、発酵食品、お醤油をはじめとした調味料といった商品は、酒屋時代から変わっていないということですが、お台所にあったらお料理の格があがりそうなものばかり。

開店当初から人気があった、お味噌は今は店内中ほどにあります。

ぬか床もあります!

 

こちらの「かにみそバーニャカウダ」「かにみそトマトジャン」はちょっと気になります。

鯖塩辛は絶対日本酒にあう!!

 

取材中、お土産に買って帰る方もいました。

またまたご近所さん登場。蓮馨寺にある松山だんごのご主人♪

 

地元の人たちが比較的多く行き交う場所にあるためか、お買い物の帰りに立ち寄る人、近所の人たちがふらっと立ち寄って、グラスワインを傾けていく姿が多く目に留まりました。

夜になると、ご近所のワイン大好きな素敵なご夫婦が来店♪遭遇率高し・・・

こちらのワインスタンドは、一人でいらっしゃる方も多く、1~2杯飲んでさっと帰るという感じです。

 

長堀さん曰く、以前から街中のワインスタンドの構想はあったそうです。

しかし、このコロナ禍で、新富町店のお客様の流れが大きく変わったのをきっかけに、二週間余りで一気に実現させました。
取り扱うアルコール類もぐっと絞って、自然派ワインはもちろん、古くからファンが付いている日本酒、クラフトビールといった角屋ならではの品ぞろえになりました。

挑戦し続ける老舗酒屋さんが、次に考えていることは何なのでしょうか?

「今考えているのは、お客さんにここで買ってもらったワインを飲食店さんに持ち込んで楽しんでもらうこと。そして、それが可能なお店を増やしていくことです。飲食店側はワインクーラーの設置やスタッフの教育がいらないですし、お客さんはお店に持ち込み料を支払えば、ちょっとお得にお好きなワインを楽しめます。そうしていけば川越ももっと自然派ワインの魅力が広がる街になっていくんじゃないかなという思いがあります」

これはB.Y.O.というスタイルで「Bring Your Own」の略です。訳すと「自分のを持ってきて」という意味。レストランでは、自分のワインを持ち込んでOKですよということです。オーストラリアから始まったシステムです。

引用元:最近増えているBYOって表示は何?お気に入りのワインをレストランで楽しむBYO

 

もともとは本店(西川越)で、と考えていたそうですが、思わぬ形で飲食店がひしめくエリアで実現への一歩を踏み出しました。

そしてこの記事を仕上げている最中に、B.Y.O.の第1号が、すずのや~おやさいとくだものとお酒 に決まりました。すずのやさんといえば、日本酒のイメージが強いですが、自然派ワインが飲めるのは嬉しいですね。
ちなみに、こちらがB.Y.O.を利用する際の要件となります。

*持ち込み料は1本につき1,000円(税別)です。

*持ち込みワイン以外のワンドリンク以上のオーダーをお願いします。

*お店のスペースが限られていますので、ワインは当日にご持参ください。

「全部飲み切らず、お店の方に少しテイスティング用に残しておくとスマートですよ」と長堀さん。

B.Y.O.ご協力していただける飲食店様を募集中とのことですので、詳しい話を聞きたいという店舗の方は、是非カドヤワインスタンドさんのFacebookページよりお問い合わせしてみてください。

夜は20時までの営業ですが、この雰囲気素敵です♪

 

取材・写真 本間寿子


Information

カドヤワインスタンド

【住所】川越市新富町1-9-4

【電話】049-223-7001

【営業】12:00〜20:00

【定休】水曜日

※ご注意:お店にトイレはないので、近くの公共施設等のトイレをご利用ください。

【FB】https://www.facebook.com/kadoyawinestand/

【Instagram】https://www.instagram.com/kadoya_wine_stand/

【HP】https://kawagoekadoya.shop/