令和を迎えて丸1年、新しい川越の姿が見えて来た
取材・記事 白井紀行
川越観光の拠点となるJR・東武東上線川越駅。
緊急事態宣言の発令による外出の自粛で4月25日のこの日も人影はちらほら。
東京2020オリンピック・パラリンピックも1年延期となりました。
しかし、それに向けての整備は着々と進められて来ました。
今回は、そんな変わりゆく川越駅を中心にご紹介します。
ペデストリアンデッキに設置された公式キャラクタ「ミライトワ」
昨今のコロナウィルスの騒ぎで、どこか所在無げな印象を受けます(^^;)
西口デッキの延伸部分が4月20日(月)に供用開始
川越駅西口市有地利活用事業に伴いスタートした川越西口デッキの延伸事業。
平成30(2018)年に工事が始まり令和2(2020)年に供用が開始されました。
平時なら記念式典が行われたのでしょうか、特にアナウンスもなくひっそりでした。
オブジェの左側が延伸部分になります。
では、延伸部分を見てみましょう。
中ほどまで進んで川越駅西口の方を振り返る。
延伸部分の端までやってきました。ここからデッキは左に折れます。
デッキの端に立つと左右に林立するビルやマンション群。
この先には平成27(2015)年に開業した地域活力の創造拠点「ウェスタ川越」があります。
5年経った今はコンサート・イベント・セミナー・市民活動の場として定着しました。
川越駅西口の新ランドマーク「U_PLACE」
川越駅西口市有地利活用事業の中心となるのが「U_PLACE」
西口エリアの人の流れを活発にし、街を活性化する『西口のランドマーク』を目指して計画。
U_PLACEのホームページ(https://u-place.jp/)によると次の6つの機能が予定されています。
- RESTAURANTS & SHOPS
- COEDO BREWERYの新業態となる醸造所併設の中華ベースレストラン
- 丸広百貨店プロデュース、埼玉県産品の食のセレクトショップ「モイサイタマプラス」
- PUBLIC SERVICES(川越市民サービスステーション)
- BANK(埼玉りそな銀行)
- OFFICE(事務所)
- CLINIC(消化器内科、整形外科、内科、歯科、眼科、及び調剤薬局など)
- 24-hour fitness(ダンロップスポーツクラブ ジムスタイル24)
- HOTEL(川越東武ホテル客室)
6月8日(月)から順次オープンの予定ですが、新型コロナウィルスの影響で遅れることあり。
事業主体である株式会社ピーアンドディコンサルティングによればU_PLACEとは、
- 皆さまにとって優しい場所としての『優_PLACE』
- 遊び心あふれる場所としての『遊_PLACE』
- 人と人をつなぐ場所としての『結_PLACE』
- ゆったりとした時間を 過ごせる場所としての『悠_PLACE』
など長く愛していただける場所を目指して命名されました。
また、同社が開発・運営している商業施設「UNICUS」は、ラテン語で唯一無二を意味します。
その頭文字「U」を使うのは、川越でオンリーワンの場所にするという気概も込められています。
川越駅から白いデッキが真っ直ぐに伸びているのがわかります。
登りエスカレータと階段。この先はU_PLACEの2Fに直結しています。
エレベータは延伸部分にありませんので、利用する方はご注意を!
デッキの延伸部分から直結するU_PLACEの2F部分。
地上に降りて見ました。1〜2Fは弧を描いているのが良くわかります。
U_PLACEの周りをぐるりと一回り
道路側の面は規則性のある縦スリットのカーテンウォールの外観が特徴的なU_PLACE。
しかし、それ以外の面はあまり紹介されていないのでぐるりと一回りして見ましょう。
U_PLACEは24時間通り抜け可能な通路を挟んで大きく2つに分かれます。
案内板の右側がホテルや店舗などのエリアで、左が駐車場・駐輪場のエリアとなります。
駐車場・駐輪場のエリアの基調色はベージュ色と落ち着いた感じ。
植栽された壁面には「U_PLACE」のロゴが配置されています。
「川越」や「小江戸」が入っていないところに、令和らしい新しさを感じます。
ここからは駐車場・駐輪場エリア。
4F建てで1Fは自転車やバイクなどの駐輪場、その上からは駐車場になっているようです※
※川越駅西口市有地利活用事業に係る事業者設計概要について(川越市HPより)
以前は市営の駐輪場があったスペースなので、その機能を引き継いだ形ですね。
ここまでが駐車場・駐輪場エリア
二つのエリアに挟まれた通路を通ってくるとここに出ます。
反対側と同じように植栽された壁面にU_PLACEのロゴが付けられています。
店舗などのある建物は11F建てで高さは50メートル。
7F〜11Fが川越東武ホテルで、6Fまでとは広さやデザインが変えられています。
ちなみに先ほどの通路を通り抜けるとローソン川越脇田本町の真ん前。
そして、そのままウェスタ川越に辿り着けます。
交番の横に出て来ました。これで、一回りしたことになります。
こちら側から見ると縦スリットのカーテンウォールがまるで川の流れのよう。
川越の新たなシンボルとしてオープンする日が楽しみですね。
JR川越駅もリニューアル工事中
再び、川越駅西口に戻ってきました。
JR川越駅も7月の完成を目指してリニューアル工事中。
「時の鐘」や「蔵造りの街並み」をイメージしたデザインになるのだそうです。
自動改札はすでにイメージ図の通りの位置に移動されていました。
券売機も移動済み。自動改札の先にあったみどりの窓口も西口側に来ましたね。
駅構内の様子。時の鐘のオブジェは5・6番線への降り口に置かれています。
駅のホーム。乗車位置を示す足跡は川越らしく「さつまいも」になりました。
工事中の壁。駅員さんからのメッセージポスターが貼られていました。
東武東上線川越駅
「駅の鐘」という待ち合わせ用の案内看板が撤去され、足場が組まれています。
何の工事をしているだろうと思っていましたが..
改札内に入り天窓を見上げる謎が解明。
「川越特急」のラッピングトレインにも描かれている古家野雄紀氏のデザイン画でした。
5月9日に立ち寄るとエントランスを示す門柱にも描かれていました。
川越駅東口もただいま工事中
東武東上線川越駅を横目に進むと東口。こちら側もただいま工事中。
ベテストリアンデッキの改修工事を行なっています。
竣工から30年経過したことによる改修工事で完成後のイメージはこんな感じ。
看板によるとつぎのような工事概要が挙げられていました。
- ベデストリアンデッキ上に屋根を配置します。
- 公衆トイレを設置します。
- エスカレータを設置します。
- バリアフリーに配慮したスロープに改良します。
- タイルをより滑りにくいものへ交換します。
- LED照明へ更新します。
- 耐震補強や塗装の塗り替えを行います。
詳しくは市のホームページで → 川越駅東口駅前広場改修事業のお知らせ
5番、6番、7番のバス乗り場は変更されているのでご注意ください。
特に川越グリーンパーク行きはエスカレータを降りてニッポンレンタカー前となっています。
記者もあまりバスに乗らないので迷いました(^^;)
ベデストリンデッキの上は仮囲いで覆われています。
デッキの上にあるちょっとした庭園は、東京2020でゴルフ競技の会場であることをPR。
左手にはゴルフ場の奥に時の鐘と蔵造りの街並みが描かれています。
外出自粛要請の解除後、川越に遊びに来た時は、こちらをバックに記念写真はいかが?
川越マイン(東武ストア)側に新設されたエスカレータは4月に供用を開始。
東口には巨大なモニュメントがあるんですが、あまり話題にはなりませんね。
「平成の時の鐘・時世(ときよ)」と名付けられています。
東口整備の時に設置され当初は光って時を告げる仕掛けになっていたとか。
看板の案内によれば工事完了は来年2月末を予定。
駅前広場を利用しながらとなるので一部通行できない区間も生じることがあるそうです。
令和という新しい時代を迎え、川越駅周辺は大きく変わりつつあります。
外出自粛要請が解除後には、ぜひ、川越の新しい顔を見に遊びに来てください。
それまでは、#STAYHOME
Information
川越駅西口の新ランドマーク「U_PLACE」
【参考】川越駅西口整備(川越市HP) 西口の移り変わりもご覧いただけます。
JR川越駅リニューアル工事
【HP】川越駅が新しく生まれ変わります[PDF/2060KB]
東武東上線川越駅
【HP】2020年に向け、壁面を活用した駅構内サインの導入や、地域の特色を生かした装飾を施すなど、駅の受け入れ環境を整備します!(PDF:1004KB)