東京2020に向けて〜笠幡駅駅前広場供用開始&デマンド型交通スタート〜

取材・記事 白井紀行

 

今日はJR笠幡駅で駅前広場供用とオンデマンド交通の開始を記念する式典の取材。

記者の最寄駅は東武東上線「霞ヶ関」駅。

10時の式典に間に合うルートを調べると川越シャトルがヒット。

市内の主な移動は自転車と電車で路線バスも使いますが川越シャトルは未経験。

交通に関する取材でもあり、ちょうどいい機会と思い乗車してみました。

 

川越シャトルに乗ってみました

乗車するのは11系統。霞ヶ関駅北口〜伊勢原団地〜西後楽会館というルート。

(こちらにて経路と時刻をご覧下さい。▶︎川越シャトル10・11系統

バス停にも笠幡駅駅前広場の供用開始に伴うバス停の位置変更の張り紙。

 

9:04に出発して笠幡駅には9:32に到着の予定。

平日は10便、土日祝は7便で、1時間半に1本位の頻度で運行されています。

笠幡駅に行くには霞ヶ関→川越→笠幡か的場まで歩いて一駅。

タイミングによっては一番早いルートになります。

 

時間になりバスは出発。角栄商店街を通り抜け、吉田南、いせはら団地。

この辺りの散策コースを考えたくなるような興味深いルート。

 

ヤオコー川越的場店を通り過ぎ、踏切を渡って的場一丁目付近。

 

イーグルバス川越営業所で時間調整。ここから芳地戸、尾崎神社を回ります。

途中には取材したい箇所もあったので、そのうち紹介したいですね。

 

車窓の景色を眺めているとあっという間に時間が過ぎる。

笠幡駅手前の踏切を渡って、

 

笠幡駅に到着

時間通りに川越シャトルの笠幡バス停に到着しました。

こちらのバス停も今日で閉鎖。明日からは駅前広場からの乗降になります。

 

移転のお知らせが貼ってありました。

この道路は片側1車線。バス停の移動は乗降に伴う渋滞の緩和に繋がります。

 

道路を渡ると正面に笠幡駅。駅前広場はもう少し西(高麗川方面)にあります。

記者は駅前が改修されるもんだと勘違いしておりました(^^;)

 

県道日高線から駅前広場に入る道路。

 

笠幡駅前広場

少し先にも県道日高線から入る片側1車線のアクセス道路があります。

 

風にはためくのは東京オリンピック・パラリンピック開催地を示す旗。

笠幡駅はゴルフ競技が行われる霞ヶ関カンツリークラブの玄関口です。

 

記念式典の来賓受付のテント。

 

式典の見学にきた地元の方々が、広場をぐるりと取り囲みます。

 

記念式典が始まりました

式典に先立ち川越市立霞ヶ関西中学校 吹奏楽部によるオープニング演奏。

 

川越市 川合市長が登壇し記念式典が始まりました。

「2020年の東京オリンピックでゴルフ競技が霞ヶ関カンツリー倶楽部で開催されることになり最寄駅となる笠幡駅には国内外から多くの観光客が本市を訪れ利用されることが予想されます。地域住民や駅利用者、オリンピックの観客などの利便性や安全性の向上を図るため笠幡駅前整備事業の取り組みに着手しました。周辺地域の活性化と本市のさらなる発展の効果をもたらすものと考えています」と笠幡駅前整備の目的を紹介。

 

デマンド型交通については次のように紹介されました。

「デマンド型交通は川越市内の交通空白地域において市民の移動と地域における生活の利便性の向上を図る乗り物。(路線バスのように)決まった時間に決まったルートで動くのではなく、決められた乗降区間を利用者の乗り合いで運行されます。

2月18日に運行が開始されたのは、霞ヶ関、霞ヶ関北、川鶴、名細、山田、本庁地区の一部。食品スーパー、郵便局、病院、診療所、公共施設、駅との交通接続点など日常生活で頻繁に利用されるところに122箇所の乗降場が設置されました。」

今後は残り地区について運行開始に向けて準備を進めて行くそうです。

詳しくはこちらをご覧下さい。▶︎まちづくり通信~笠幡駅前整備に向けて~

 

続いて、川越市都市計画部 二瓶部長より、2つの事業の経緯の説明。

 

笠幡駅前広場の整備事業

笠幡駅前広場は約2,000平方メートルの敷地面積で平成27年に事業を開始。

おもいやり乗降場、多機能トイレを併設した公衆トイレなどを設置。

広場の全ての利用者が安全に安心して利用できるよう整備されました。

 

点字ブロックや触知案内板、4ヶ国の案内板。

 

真ん中に多機能トイレを併設した公衆トイレ

 

デマンド型交通

デマンド型交通は5年に1度行われる川越シャトルの見直しに伴うもの。

平成25年の路線廃止に伴い、補完を目的に平成26年と27年に実証実験を実施。

当時は実績が低く実現には至りませんでした。

しかし、市民より交通手段の確保の要望があり川越交通政策審議会を設置。

運行開始の運びになりました。

 

デマンド型交通は最大9人乗り。車椅子を1台乗せることができます。

 

デマンド型交通の乗降場も駅前広場内に設置。

 

ここから鉄道、路線バス、川越シャトル、タクシーに乗り換えができます。

 

デマンド型交通の運行で他の公共交通の利用が上がる相乗効果。

 

川越市の公共交通の発展と市民生活がより豊かになることが期待されます。

デマンド型交通の利用についてはこちら ▶︎ 広報川越1431号P2〜9

 

来賓挨拶(祝辞)

小野澤康弘 川越市市議会議長、小宮山泰子 衆議院議員、神山佐市 衆議院議員、福永 信之県議員による祝辞。

 

そして、笠幡駅駅前広場整備を記念したテープカットが行われました。

 

続いて、完成を待ち望んでいた来賓の皆さんの紹介。

市議会議員、地元自治会、地元企業など多くの人が関わっています。

笠幡駅整備事業に尽力した野口氏への感謝状の授与が行われました。

 

オープニングを飾った川越市立霞ヶ関西中学校 吹奏楽部が記念演奏。

東京スカパラオーケストラのParadise Has No Border。

米津玄師のLEMONの2曲が披露されました。

 

ダッーッと勢いよく走りこんできたのは「上野太鼓連」

 

小学校4年生以上による曲打ち太鼓。

 

「ラッコは海の子」という曲に合わせ、交代で元気よく太鼓を響かせます。

 

 

演奏が終わると、また、ダーっと走って帰って行きました。

 

それと入れ替わるように飛び込んできたのは中学生以上の青年部。

 

八木節に合わせて自慢の連打!

 

力強く元気に叩く太鼓が式典の会場の参列者を楽しませてくれました。

 

太鼓の演奏後はデマンド型交通開始を記念したテープカット。

これで全ての式典行事は全て終了。御開きとなりました。

 

東京2020オリンピック・パラリンピックに向けて

中心街から離れ地方ローカル線の情緒が感じられる笠幡駅。

 

その駅が来年はゴルフ競技会場の最寄駅として脚光を浴びます。

 

3月18日(月)には、開催500日前となり、いよいよ現実味を帯びてきました。

これから様々な動きが加速化してくると考えられます。

カワゴエ・マス・メディアも地域メディアとして、それをお伝えして行きます。


INFORMATION

JR笠幡駅駅前整備事業&デマンド型交通開始記念式典

【開催】平成31年2月17日(日)10:00〜11:30

【場所】JR川越線笠幡駅(川越市笠幡)

【HP】まちづくり通信~笠幡駅前整備に向けて~

    川越市デマンド型交通運行開始