大人も子供もみんなでワイワイ種まきと苗床作り〜かわごえ里山イニシアチブ〜

, , ,

取材・記事 白井紀行

 

4月28日(土)ゴールデンウィークの初日。

「かわごえ里山イニシアチブ」では、種まきと苗床づくりが行われました。

 

ポット育苗箱への種まき

かわごえ里山が取り組む有機稲作農法では、苗をポット苗で育てます。

今年は8反(ポット育苗箱で192枚)分の種蒔きなので手動と全自動播種機を手配。

こちらは手動播種機。育苗箱の448個の穴に培土を摺り切りで入れます。

 

手動播種機に種もみを投入。

 

種もみは温湯消毒を行って発芽させたものです。

温湯消毒について →  https://koedo.info/180320kawagoesatoyama#onto

 

試験運転。種もみが正しく入るかを培土を入れない育苗箱でチェック。

 

一つの穴に2〜3粒の種もみが入っているので問題なさそうです。

穴の底のY字の切り込みは、水はけと隙間から根を出し養分を吸収するためのもの。

 

今度は培土を入れて手動播種機に育苗箱をセット。

 

種もみが全ての穴に入っているのがわかります。

 

さらに培土で種もみに被せ、摺り切ります(これを覆土といいます)。

 

こちらはポット全自動播種機を使った種まきです。

 

「培土」と「覆土」とかかれたホッパーに培土を投入。

真ん中のホッパーには種もみを投入します。

 

子どもたちもお手伝い。苗箱自動供給装置にポット育苗箱を重ねて行きます。

 

全自動なので培土の投入、播種、覆土の作業が一度にできます。

 

この日は並行して耕福米(高梨農園)でも種まきを行っていました。

 

こちらは苗箱へ種もみをバラ撒きします。ポット苗に対してマット苗とも呼ばれます。

 

苗床づくり

あらかじめ均平化と割れ目のふさぎをすませた苗床。

赤い線のエリアに先ほどの育苗箱を並べます。

 

育苗箱8枚あたり有機培土(25リットル)を一袋の割合で並べていきます。

 

よいしょ、よいしょ。子どもたちもパパとお手伝い。

 

これを約2cmの厚さに均(なら)します

 

コンパネを敷いてより平(たいら)にしていきます。

 

ジャンプジャンプ!まるで、トランポリン見たいと大喜びで跳ねていました。

 

こちらは比較用に培土ではなく、おからを乾燥したものを敷いています。

いい匂い食べられそうだね。と興味津々に手にしていました。

 

育苗箱を並べて水遣り

整地の終わった苗床に育苗箱を並べていきます。

フォーク状の運搬具に育苗箱を乗せて、

 

パパと協力して運びます。

 

育苗箱をこのように敷き詰めていきます。

 

敷き詰めた後は、コンパネを敷いて押さえつけて均(なら)す。

 

一旦、用水路から水を引き込む。

 

育苗箱にも水が回り始めました。水が溜まるまで一休み。

 

釜で炊いた美味しいご飯でお昼ご飯。出汁スープ付き♪

 

水圧で種もみが掘り出されない位の柔らかいシャワー育苗箱に水かけ(3往復)

 

コンパネで圧をかけて培土としっかり密着させます。

 

おからを敷いたのは収量を比較するために用意した東洋大学の実験苗。

小瀬先生が何やら工作中。

 

データを取るための温度計ロガー(気温、水温、地温)でした。

かわごえ里山イニシアチブでは米作りにICT(情報通信技術)も取り入れています。

 

ネットがけ

育苗床に十分に水が行き渡ったら保温ネット(パオパオ)で覆います。

 

こちらは後で引き抜きますので育苗箱と培土の間に両端を織り込む。

 

トンネルを作るためのアーチをかけます。

 

トンネルの上に寒冷紗を被せ、

 

さらに緑色の鳥よけネットを被せます。

 

寒冷紗と鳥よけネットをU字型の金具で固定。

 

全ての苗床での作業が終わりました。

 

お昼に炊いたご飯で作った沢山のおにぎり。

 

塩味と美味しいお米が疲れた身体を元気にします。

 

今年は田植え機も導入

これまでかわごえ里山イニシアチブの田植えは手植えでした。

しかし、8反ともなると人海戦術では間に合わないので今年は田植え機を導入。

 

マット苗とは田植え機も異なります。今度の田植えで動きを見るのが楽しみ。

 

まもなく稲作の始まる田んぼでは、ストロベリーキャンドルが満開でした。

こちらは、田んぼに漉き込んで緑肥となります。

田植えは5月26日の予定。有機稲作にご興味がある人は、是非、ご参加ください。

詳しくはこちら → https://www.facebook.com/events/173833140001764/


INFORMATION

NPO法人 かわごえ里山イニシアチブ

【取材】平成30年4月28日9:00〜16:00

【場所】高梨農園(川越市福田439)

【HP】http://kawagoesatoyama.ciao.jp/

【FB】https://www.facebook.com/kawagoesatoyama/

【TW】https://twitter.com/kawagoesatoyama