”大工町”の長屋にコワーキングスペース誕生~coworking space「ダイクマチ」~

取材・写真・記事 本間寿子

 

節分・大安の2/3(土)にコワーキングスペースがオープンしました。

おそらく川越で初めでではないでしょうか?(記者、ググって調べました。キリッ)

名前は「coworking space ダイクマチ」です。 おや?どこかで見たことのある風景。

 

場所は、あ、あそこですね。

そうです。カワゴエ・マス・メディアをご覧の方はご存じの方も多いと思いますが、ここはあの連雀町の古い長屋をリノベーションしてできた「すずのや」さん「glin coffee(大工町2号店)」さんのある建物の並びにあります。旧大工町というエリアです。通りの反対から見ると昔懐かしい風景がよみがえる、そんな感じです。

このコワーキングスペースの隣には、味のある雰囲気のたっぷりの中華料理「ひかり飯店」さんがあります。(こちら、地元民に超絶人気ですっ!)その隣には、これまたエッジの立っている店主がいるお魚屋さんもあります。


ある意味、とってもオイシイ・・・この一角にオープンしました。

 

コワーキングスペースって何?

そもそもコワーキングスペースって何?という方もいらっしゃると思います。

Wikipediaによると

”コワーキングが行われる環境(「コワーキングスペース」と呼ばれることもある)はシェアオフィスやレンタルオフィスとは異なり、実務を行う場所が個室ではなく図書館のようなオープンスペースとなっている。また、すべてのスペースを共有したり、イベントを行ったりといった試みを通して参加者同士のコミュニティ育成を重要視する傾向が強いことも大きな違いのひとつである。”

 

コワーキングを英語で書くと、CO-WORKINGです。この「CO‐」とは「共同の、共通の、相互の」意味します。これにワーキングスペースがくっつくと「共同で仕事をする場所」となるわけです。

主にフリーランスの方、個人事業主などが利用される場合が多いようです。ビルの一室に事務所を構えるよりも、断然コスト削減になります。

しかしなにより、全く違う業種やバックグラウンドを持ったもの同士が集まることにより、得られる情報やものの観方などが刺激になり、新しいアイディアやコラボレーションが産まれやすい環境と言えるのではないでしょうか?

人と人との繋がりが持て、紹介しあったり助け合ったりと、仕事をしていく上でもコミュニケーションのスキルアップにもなりえます。

やや堅苦しく説明しましたが、コワーキングスペースを選んで仕事をする人たち同士、なんだか楽しそうです。

 

ダイクマチのユニークなところ!

「ダイクマチ」コワーキングスペースオープンに際して、運営会社の株式会社80%の荒木社長より、事業説明がありました。

↑この写真の上部中央部分、覚えておいてくださいね。 え、バナナ?はい、それ、忘れてくださーい。

 

実はこちらの建物は、3つの会社のシェアオフィスにもなっています。

2階には山中建材さんのオフィス、家守会社80%荒木社長の個人事務所があり、1階奥の固定席には80%のWEBサイトを作成したeightedさんが入ります。

 

荒木社長曰く、コワーキングスペースと3社のシェアオフィスの組み合わせはちょっと珍しいのではないかとのこと。

さらに、マンション立ち並ぶ住宅地に作ったのも特徴の一つです。ふつうはコワーキングスペースやシェアオフィスはアクセスのよい駅前にあることが多いのだそうです。

株式会社80%がリノベーションして出来た店舗も(「すずのや」「glin coffee大工町2号店」)近くにあり、また、これからの働き方の多様化時代を見据えて、あえてこの地域の中に作る試みをしたそうです。

住宅地の中とはいえ、少し歩くと「昭和の街」としてホットな街づくりをしている川越中央通りがあり、ここは個人店が立ち並ぶエリアです。週末は様々なイベントが行われる蓮馨寺にも近い場所でもあります。

 

このスペースで仕事をする人達からだけでなく、街のエネルギーからも刺激とヒントを得られる場所といってもいいかもしれません。

そしてなにより古い建物内部は、極力そのままの状態、雰囲気が活かされ、なつかしさとぬくもりがのこる空間になっています。すとんと気持ちが落ち着き、思考が解放されるような感じがします。

それを裏付けるかのように、荒木社長が会う方個々にお話ししていったところ、興味を持つ方が次々と現れて定員10名のうち8名がすでにお申込み済みとのことです。

市外の方からもお申し込みをいただいているそうで、起業や副業で利用される個人の方はもちろん、既存事業者のサテライトオフィス的に利用をしたいという方もいらっしゃいます。

基本利用料は月額8,640円(税込)、その他、入会事務手数料等あり。オプション料金で専用ロッカー等も利用できます。

ご興味のある方は、80%(80p.2016@gmail.com)までお問合せしてみてはいかがでしょうか?

事前にご連絡いただければ、見学もできます。先ほどのメールアドレス宛かまたは080-5543-2491(担当:荒木) までお願いいたします。

※2/7現在、まだ2名分空きがあるそうです。

こちらは、日単位では使用できませんが、荒木さん曰く、ゆくゆくは1Day利用ができるコワーキングスペースにも取り組んでいきたいとのことですのでこれは、注目です。

コワーキングスペースはここを借りて働く人の場所ではあるけれど、この場所を閉鎖的にはするつもりはなく、いろんな方を招いて月1のトークイベントを開催していくそうです。

すでに4月まで予定が決まっているとのこと。

第1回は2/20(火)19時から、”川越ゲストハウスぷロジェクトちゃぶだい”というゲストハウスをつくるチームの一員である西村 拓也さんが「蔵端会議」なるものを企画。川越に住んでいる人、通っている人、川越が好きな人で、面白い人たちが集う場所にしたいというコンセプトのもと開かれます。

そのほかコンセプトはこちら↓

 

さて、どんなお話が聞けるのでしょうか?

月1トークイベントは80%のFacebookページで告知をしていく予定とのことです。

そして人が集まるトークイベント時などに活躍するのが、このテーブルです。

上下可動式になっており、さきほどの事業説明会時には、頭上にがっちり固定されていました。テーブルを上にあげると、ここには15名ほどが座れそうなスペースができます。

このように手動で下におろすことができます。

 

こちらが一番下におろした状態で、普段はこの位置にあります。

 

どの高さでも止めることができるので、立ち飲みカウンターのような使い方もできそうです。

ちなみにこのテーブルの天板部分は、様々な形と色の木片が組み合わされた遊び心たっぷりなものです。木の年輪や節、模様ってとっても不思議でついつい見入っちゃったりしませんか? 見つめるだけでお仕事の合間の癒しにもなりそうです。

実際使用する際は、この天板の上に透明なアクリル板を敷くそうです。

 

シェアオフィスにもおじゃましました♪

荒木社長のオフィスにもお邪魔いたしました。実は工事段階時にも見学に入ったのですが、ここは本当に面白いのです。

コワーキングスペース奥にある2階に上がる階段は、なんと小さな白いらせん階段。この長屋ができた当時、あるいはリフォームされた当時の方の知恵と苦労がしのばれます。

そろりそろりとまるでジャングルジムを上るような感じで上っていきます。

こちらは階段を上がりきったところを上から撮影しています。

 

そしてここがオフィスです。この窓ガラスの模様、そして裸電球、どことなくノスタルジーを感じさせます。

この部屋にあがると、男性陣のほとんどが「お~ぅ!」と声をあげます。

あのらせん階段、そしてこのたっぷり木材が使われたオフィス。まるで木の上にある家、ツリーハウスのようなのです。ダイクマチ長屋、秘密の司令塔感満載です。

荒木さんによると、蓮馨寺の鐘の音がよく聞こえるとのこと。

こんなところで仕事ができたら、いろんなアイデア浮かびそうだなぁ、なんて思ってしまいました。

 

・・・そしてやたらに人が訪ねてきそうな予感がします。(笑)

最後に可動式テーブルにくっついていた謎のバナナをパチリ。

 

これを機に今ある建物をそのまま利用した、コワーキングスペースやシェアオフィスが川越に増えそうです。

商店街の空き店舗の一角や、郊外の田園地帯が見える空き家などそういった、思いもよらぬところがコワーキングスペースになり、その場所に思いが持った人が集い、独自の情報発信の場になる、そんな日も遠くないかもしれませんね。

 

 

こちらに掲載しなかった写真やお話も別ブログで紹介しています♪

カワゴエ・マス・メディア☆スタッフブログ「これは…?コワーキングスペースダイクマチ。」もよろしければご覧ください。


INFORMATION

coworking space ダイクマチ

【住 所】川越市連雀町27-1

※コワーキングスペースについて

【問合先】株式会社80%

【メール】80p.2016@gmail.com

【 H P 】http://80per.net/

【 F B 】https://www.facebook.com/80per/

川越市連雀町27-1