生きもの調査(動物編)で生物多様性を肌で学ぼう〜かわごえ里山イニシアチブ〜

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6月24日(土)天気は曇り、気温26.3℃。

この日、かわごえ里山イニシアチブの主催で「生きもの調査(動物編)」が行われました。

川越広報で募集した30名の枠は1時間で満員となった人気のイベントです。

これに会員、FAAVOの支援者、リブランなど、合わせて75名が参加しました。

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‖ まずは田んぼを一回り

今回の調査場所は、かわごえ里山イニシアチブの活動拠点「CO江戸かわごえ『初雁の里』」

生きものの賑わいを取り戻す米作りの場、福田地区にある「プロジェクト田んぼ」です。

講師は食楽風土(くらふーど)の林鷹央(はやしたかお)先生。

 

先生が手にしているのが、オリジナルの生きもの調査用紙。

背面はメモ用紙になっていて、見つけた生きものの名前を書き込めるようになっています。

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それでは、「プロジェクト田んぼ」の周りを一回りして生きものを探してみましょう。

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最初は、ビオトープ(生きものの棲息空間)の探索。

(写真に撮れていませんが)アオモンイトトンボなどの姿が見れました。

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トウキョウダルマガエル(絶滅危惧種)を見つけて手を伸ばす子どもたち。

ここ「プロジェクト田んぼ」では数多く、その姿を見られます。

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パッと泥煙が上がったのを見つけました。ドジョウのようです。

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林先生のお話を聞いている内にコツを掴み、生きもののちょっとした動きに敏感になります。

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マコモ田へとやってきました。

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ウシガエルの鳴き声が聞こえたので、その声を真似て呼び寄せてみる林先生。

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マコモ田で見つけたのは、イチョウウキゴケ

かつては日本全国で見られたのが、今では希少種となってしまいました。

今なら未だ環境が良くなると戻ってくるそうです

畦に生えているシロツメクサ(クローバー)。

何気ない植物ですが、豆科の植物が生えているのは除草剤を撒いていない田んぼの証。

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用水路は子どもたちの好奇心を掻きたてるようです。

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稲の穂先に見つけたのは「コモリグモ」

雌親は腹部で卵と幼虫を保護する習性があることからこの名がつきました。

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上が「プロジェクト田んぼ」の土水路。下がコンクリートの用水路。

除草剤を使っているかどうかで植物の多様性が全く違ってくることが一目瞭然です。

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土水路ではアメンボの姿を見かけました。

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‖ それでは生きもの調査を始めましょう

今回は人数が多いので、田んぼ班とマコモ田班の二手に分かれての調査。

飼育ケースとフィッシュネットが配られます。

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採取にあたっての説明。

飼育ケースには3分の1ほどの水と、生きものが休めるように葉っぱを入れます。

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フィッシュネットの使い方。手前に生きものを追い詰めるように掬います。

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田んぼ班は、畦に一列に並んで生きもの探しを始めました。

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泥の中から何か見つかったかな?

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こちらはマコモ田班。

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こちらではタモロコやドジョウといった魚の姿が目立ちます。

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網でマコモ田の泥を掬い、そこ中にいる生きもの達を探します。

マコモ田の方がアマガエルが多く、田んぼではトウキョウダルマガエルが多い。

これはトウキョウダルマガエルがアマガエルを食べてしまうからだそうです。

隣接した田んぼであってもそこに暮らす生きものが異なる。

いかに自然が微妙なバランスで成り立っているかが実感できます。

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田んぼ班は、ビオトープへと場所を移しました。

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いつの間にか大人の方が夢中になってしまうのも、この生きもの調査の特徴(笑)

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捕らえた生きものを興味深く見つめています。

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‖ 魚の罠を仕掛けておきました

20分ほどで生きもの探しは終了。

次に、事前に用水路に仕掛けておいた魚の罠を調べてみます。

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そっーと罠を引き上げる。銀色にピチピチ跳ねる小魚の姿に一同から歓声が上がりました。

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獲れた魚をみんなが覗き込みます。

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次の罠でも何か掛かっていたようです。

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ハグロトンボのヤゴも中に入っていました。

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ドジョウ、フナ、タモロコなど多くの魚が用水路に棲んでいるようです。

「田んぼに入ってくるようにすれば、水面が波立つくらいに繁殖するはず」と林先生。

前回の植物編でも話していた田んぼから得られるタンパク源となりそうです。

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‖捕らえた生きもの達の観察と集計

捕らえた生きもの達をトレーにあけて、観察ができるようにします。

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これは何?トレーの中で動き回るのがどんな名前の生きものなのか気になります。

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アカネ類のヤゴ、ヒメタニシ(左上)、ハイイロゲンゴロウの幼虫、コガムシ(右上)、ゴマフガムシ類(左下)、アマガエルのオタマジャクシ(右下)。

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ウスポイトで1種類ずつ吸い取り、どれくらいの種類の生きものがいたかを集計。

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こちらのボードでは種類ごとに生きもの達を分類。

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土水路にもうひとつ罠を仕掛けていたのを忘れていました(^^;)

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こちらにも魚やヌマエビが掛かっていました。

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集計が終わったら、捕らえた生きものは全てリリース。

外来種であるザリガニを除いては持ち帰ることはできません。

田んぼを住処にしている生きもの達ですので、ここでしか繁殖できないのです。

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‖ それでは、結果発表!

捕らえた生きものをAからDの4つのグループに分けて点数付けを行います。

Aグループはホタル、タガメ、モリアオガエルなど希少度の高い生きもの。

B、Cとなるに従って、多少の環境が悪くても生きていける生きものです。

Aは1種類が見つかれば5点、Bは3点、Cは1点と生きものの種類が多いほど高得点となります。

Dグループは外来種なので、こちらは見つかると2点の減点です。

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さあ、結果はどうでしょうか?

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Aはいなくて、Bは8種類で24点、Cは10種類で10点。

ですが、Dの外来種が4種類いたので、合計で26点となりました。

「都市型の田んぼなので、外来種が見つかるのは避けられないが良い状態の田んぼです」

そんな総評を林先生からいただきました。

泥の中を丹念に探せば、もう何種類か見つかるそうです

無農薬・無化学肥料の有機稲作を続ければ、生きもの達は着実に戻ってくる。

けれども、環境が悪くなれば生きもの達は、あっという間に姿を消してしまう。

生きもの調査に参加するのも3回目ですが、今回の調査は生物多様性をより強く実感しました。

 

お知らせ

カワゴエ・マス・メディアが運営する「くらびとファンディング」ポータルサイト。

http://kurabito.fund

では、クラウドファンディンFAAVOのプロジェクトを応援してきました。

人と生きものに安心安全な田んぼ実現の為に!井戸掘りプロジェクトへご支援を

皆様のお陰をもちまして、先日の6月22日に無事に目標額を達成しました。

取材・記事 白井紀行


INFORMATION

かわごえ里山イニシアチブ

【開催】平成29年6月24日(土)10:00〜12:00

【場所】かわごえ里山イニシアチブ「プロジェクト田んぼ」(川越市福田

【HP】http://kawagoesatoyama.ciao.jp/

【FB】https://www.facebook.com/kawagoesatoyama/

【TW】https://twitter.com/kawagoesatoyama

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