祝日本農業遺産登録!(仮称)川越市森林公園「森のさんぽ道」を散策

2月25日に開催された「かわごえ環境フォーラム」

午後の部「川越市環境行動計画策定記念講演」は3月10日に記事としてアップ。

基調講演は映画監督の原村氏による「川越の魅力を知る-雑木林からの発信」。

現在、原村氏はドキュメンタリー映画「武蔵野」を製作中。

http://www.cinema-musashino.com/index.html

映画の舞台は、江戸時代から320年以上守られてきた「(仮称)川越市森林公園」。

そこが、どんなところか興味を持ったので行ってきました。

 

‖ まずは南文化会館へ

川越市今福にある南文化会館(ジョイフル)が起点となります。

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(仮称)川越市森林公園は「森のさんぽ道」と呼ばれ散策コースが設けられています。

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事務所の受付で案内図がもらえます。これを手に入れいざ出発!

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南文化会館を出て標識にしたがい、駐車場を通って森の入り口へ。

森の中はトイレがありませんので済ませておきましょう

「森のさんぽ道」の案内図が設置されています。

1〜28※の番号が付いた案内標識を順番に巡ると3.4Kmのさんぽコースになります。

※ここでは、28とありますが実は…

‖ 第3武蔵野ふれあいの森へ

いよいよ、「森のさんぽ道」に足を踏み入れました。

この辺りは、「第3武蔵野ふれあいの森」と名付けられています。

左手の金網はゴルフ練習場

明るい日差しが差し込める雑木林がすぐに目に入ってきます。

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ほどなくして緑の網に囲まれた鶏小屋!?

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同じ敷地内には「丸子農園 養蜂場」

農家が果樹や野菜の受粉を手助けする交配用蜜蜂の人工育成と看板にありました。

新たに生まれた蜜蜂群に餌として与えなかった分のハチミツを販売しているそう。

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木々が葉っぱを落としておかげでよく手入れされているのが分かります。

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「森のさんぽ道」はずっと雑木林が続くのでなく道路を横切るところも。

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6番の標識。案内図では道はベンチまで。その先にも道がありました。

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この雑木林は市の公有地と地権者から協力のあった雑木林の一部からなります。

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林のあちこちに伐採した木や枝が積まれています。

これだけの広大な雑木林を江戸時代から手入れし続けてきたんですね。

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A4サイズの紙を置いてみました。木の切り株の大きさが分かりますでしょうか?

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と、「森のさんぽ道」は住宅街へと入ります。

9番の案内標識があるはずが見つかりませんでした

生垣に埋もれるように10番の案内標識。

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まっすぐ進むと左手の梅がちょうど満開。甘い匂いを漂わせています。

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彼方に森が見え、開けた場所に差し掛かります。

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右手に見えていた雑木林が途切れると、やがて広大な畑が広がります。

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‖ 第2武蔵野ふれあいの森へ

先ほどの畑は「第2武蔵野ふれあいの森」の白い文字に位置します。

と、ここまで記事を書いてきて大失敗に気づきましたΣ( ̄ロ ̄lll)

1〜28と標識の番号順に来たのですが、さっき右手にあった林の中に29〜31が(´д`)

28から繋がっていないので見逃した

このときはそんなこともつゆ知らず「第2武蔵野ふれあいの森」へ。

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人工の音は何もなくとても静か、時折、鳥の鳴き声。

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森の動植物は微妙な生態系バランスの上で生息しています。

「森のさんぽ道」を歩く時は柵で区切られている道を出ないようにしましょう。

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案内板に「コナラ」とありました。

これから新緑の季節を迎え、秋にはドングリが実り葉は紅葉する。

そんな季節にも、また訪れて四季の移り変わりを感じたいですね。

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雑木林の中には幾つか落葉の集積場が点在。ここなら近くで見れそう。

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大きなカゴいっぱいに落葉が集められていました。

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森の動物たちが会議をしていそうなベンチとテーブル。

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ちょっと歩くだけでも違う表情や光景にいつしか心はリラックス。

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もっと季節が進めば森林浴が楽しめますね。

ぜひ、ネイチャーガイドの説明に耳を傾けながら散策をしてみたいものです。

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細い枝に巻きつけられていたオレンジのテープ。何かの調査でしょうか?

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いったん、森を抜けると右手の校舎は「高階西中学校」

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‖ 第1武蔵野ふれあいの森

「高階西中学校」と「初雁高等学校」に挟まれた格好の「第1武蔵野ふれあいの森」

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雑木林の中を歩いているとちょっとした広場のようなところが、

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雑木林の管理について説明がされていました。

このよういして江戸時代から320年以上も続け、この森を守ってきたんですね。

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森を抜け出たところに「三富(さんとめ)地域案内マップ」がありました。

「森のさんぽ道」は赤丸で囲まれたところにすぎません。

都市圏でこれだけの広大な森が残されているというのは奇跡的。

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短冊状に区切られた土地に家・畑・平地林が一直線上に並ぶ。

そんな、三富地区の農地の特徴も描かれています。

折しも3月14日に「落葉堆肥農法」が日本農業遺産に認定されました。

冒頭に紹介した映画「武蔵野」の公開もあり、今後、ますます注目されそう。

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「初雁高等学校」へと至る道を進んでいざ南文化会館へ。

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だいたい1時間ちょっとの森の散策でした。

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お堀みたいなのがあって何かと思えば、雨水調整池なのだそうです。

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南文化会館の入り口まで戻ってきました。

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埼玉県では、この付近を「みどりの三富」と呼んで保全・再生・活用に取り組んでいます。

http://www.pref.saitama.lg.jp/a0108/santometop/

次回は、範囲を広げて「今福・亀久保コース」を巡ろうかなと考えています。

  

取材・記事 白井紀行


INFORMATION

(仮称)川越市森林公園〜森のさんぽ道〜

【住所】川越市南文化会館(

【電話】049-224-5965(川越市都市計画部 公園整備課)

【HP】http://www.city.kawagoe.saitama.jp/kurashi/sports_koen/koen/morinosanpomichi.html

【関連】http://www.santome.jp/index.html (さんとめねっと)

川越市今福1295-2