昭和の街の秘密基地に~小島 大補さん(「レレレノレコード」 代表)~

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昭和の街にぴったりなレトロなお店「レレレノレコード」が蓮馨寺のすぐ目の前にオープンしたのは今年4月15日。看板にレコード・コーヒー・アルコールとあるように、ある世代には懐かしく若い世代には新鮮にみえるレコードを主役として、コーヒーやお酒、昼はスパイシーなランチも楽しめるお店です。代表は小島 大補(こじま だいすけ)さん。
川越で行われるクラブイベントや音楽イベントではDJとして活躍していた小島さん。一体どんな経験をへてお店をオープンさせたのでしょうか?

ご両親は共に音楽好き、特にお母さんはブラックミュージックが好きでたくさんのレコードを集めているとのこと。食事の時間もテレビを見ながら、ではなく、音楽を聴きながらという環境で育ちました。

 

「高校の時は、全然勉強しなかったですね。その頃はやたら芸術家ぶっていました(笑)。音楽を作って、大学生とバンド組んで結構大きなところ(ステージ)でライブやったり、とにかく他の人と違うことをやろうとしてましたね。最初は髪の毛も染めていたんですが、そのうちやんちゃをやめて、妙に大人っぽく振る舞おうとしてました。」

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学校卒業後、地元の写真屋さんに就職。そこではメキメキと営業実績をあげて店長に推薦されるまでになりましたが、店長という仕事には興味がわかず、退職。そのときに手にした収入で何かしたいと考えたそうです。

 

「その時にはDJもやっていました。音楽はもちろん、色んなことに興味があったんです。それでTシャツのブランドを作ろうと思いました。父がデザイナーということもあり、自分でデザインしたものを見てもらったり、請求書の作成の仕方をおしえてもらっていました。実はそのときに油絵や水彩画などの絵も描いていて、画廊から『(うちで)絵を置いてみない?』と言われたのですが、特に絵を描きたいわけではなかったので断っちゃいました。いろんな仕事のチャンスはありましたが、その時は何やっていいのかわからなかったんですよね(笑)。」

 

Tシャツブランドを立ち上げ、飛び込みでTシャツを売りにいくも、年齢も20歳そこそこ、営業やお金のことを全然わかっていないと営業に行った先からはバカにされる経験もしてきました。

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「商売のことをまったくわかってなかったんです。でも、起業っぽいことは意識していて、お金のことを勉強したいと思い、友人のつてで税理士事務所に就職しました。そこでは一人でいきなり何社も担当をまかされて、飛び込みも経験しましたね。でも相手は中小企業の社長ばかり。その人たちと同じ土俵で話をしなければならないので必死に勉強しました。日経新聞読んだり、相手の立場に立って考えていることをイメージしてやりとりしていました。入りたてでも、自分の収入は自分で稼げっていうシステムだったので必死でした。その事務所の社長に気に入られて、金を出すからおまえの好きなことやれ!と言われたんですよ。でも僕なんかまだまだという感じでおことわりしてました。何かやらせたら面白いと思ったみたいですね。」

 

忙しくも、ある程度稼いでいたという税理士事務所ですが、5年働いた頃、周囲の大反対を押し切り辞めてしまいました。

 

「仕事に疲れてしまったんです。そもそも自分の好きではない仕事を一生懸命していました。
音楽とかデザインとか自分が好きなことはあるはずなのに、わざわざ遠回りしてあまり興味のない仕事をして、修行だ!と思って自分を追い込んでいました。与えられたものはキチンとこなすし、仕事もそれなりに工夫しちゃうんです。そんなふうに仕事をし続け、税理士事務所で働いていた最後の方では、起業したいという思いすら忘れていました。」

 

その後転職するも、ふたたび仕事に忙殺される日々が続きました。
忙しいながらも、好きなDJはブレずにずっと続けてはいたのですが、周囲の親しい人達からは、なぜか叱られることも。

 

「会社の人や音楽仲間、先輩、友人はみんなそれぞれ僕に思うところあって『ここにいるべき』と言ってくれてたのかもしれないです。身体のことを心配してくれてディスクワークをやりなさい、音楽好きなんだから、音楽をやりなさいと言われたりしました。でも、そういうときに限って、それぞれが期待している場所には僕はいない、こんな感じだったのかもしれません。」

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はたからみると好きなことを目いっぱいやっているように見えるようでいて、自分なりに誰かのために仕事をしよう、期待に応えようと頑張る日々を過ごしてたと語る小島さん。
そんなときに東日本大震災が起き、思うように会社にも通えず仕事もできないという状態に直面しました。仕事に行っても、どことなく気持ちは空回りする日々が続き、心身の不調にも陥り、働き方について考えるきっかけが訪れました。

当時よく通っていた近所のお蕎麦屋さんに、家の近所で働くこと、大変ながらも自営の面白さをおしえてもらっていました。もともと起業したいという思いは消えておらず、「自分でやってみたら?」と背中を押されたのをきっかけに自分で何かやろうと考えるようになりました。

 

「音楽が好きだったので、じゃあ、レコード屋やろうかなと思い立ちました。関西方面に行ったとき、小さいお店で、儲かってなさそうなのに、みんな楽しそうに仕事している姿を見たんです。その人たちは食べていくのに最低限あればいいよと言っていて、ああ、これかなと思いました。そして自分が一番楽しくて、頑張れるお店を考えたときに、レコード売るだけでなく、人を招き入れることも大事だと思いました。なるべく長居できるような場所にしたいなと。最初はビールとコーヒーだけにしようかなと考えました。心地いい音楽を聴いたらお酒飲みたくなるし、楽しいお酒を飲むと音楽が聴きたくなりますよね。それに、お客さん側からしても、ダイスケのお店に行ったけどレコード買わなかった、でも、コーヒー飲んでおしゃべりできて楽しかったと思ってくれたらいいなと考えました。」

 

これがあったらいいな、こんなふうにできたらいいな、と言うだけ人はたくさんいるものの、実際に行動する人は少ない。ならば、川越で真っ先に自分がやろうと動き出しました。

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「なんでもそうだけど物事をやり始めるヤツって、案外スター性を感じさせるキラキラしてるものが必要だと思うんです。アイコンみたいな存在。僕がそのアイコンでいいじゃんと思いました。自分の力を思いっきり発揮する、それがアイコンになるっていう意味です。僕がやったらついてくるよなって思っちゃって・・・たまたま僕は、ぱっとしちゃっているんです(笑)。杖持っているし、こういうハンデも一つの自分らしさです。面白いし、目立つし、僕のこと見たら絶対忘れないでしょ?それがプラスになってDJも成功させてきた部分もあるかもしれない。なにより人と話をするのも好きだし、人からモテるんです。バイトの人にも言われましたが、僕は人たらしなのかもしれない。そういうことをこれから使わない手はないです。
・・・でもこれを使ったら僕の隠し玉なくなっちゃう(笑)。」

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遠回りしてしまったけど、その時に取り組んだ仕事や出会った人達にも磨かれて、ちょっとは仕事するセンスも身についてきたと小島さん。お店を経営するのに良い経験になっているのは間違いないようです。

 

「でも、好きな音楽をビジネスにするってなんだか嫌だったんです。怖かったんです。本当に好きな人がいると恥ずかしくてちゃんと喋れない、だけどそうでもない人にはうまく話ができちゃう、そんな気持ちに似ています。実はお店を開いた今でも怖いんです。お店と自分に向き合わざるを得ない、逃げられないという状態です。しばらくやるしかないって腹をくくっています(笑)」

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昼間は地元の人はもちろん観光客の方にも来てもらえる休憩スポット、夜は音楽を中心とした文化的な発信をして、世代を超えた人があつまる秘密基地のようなお店にしていきたいそう。

昼はたっぷりとした日差しが差し込む店内。行き交う人々を目にしながらリラックスできる雰囲気。ランチのカレーは大人気。休日は若いカップルや観光客でにぎわう。

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夜はミラーボールが回り、やや暗めの店内は一日の終わりにホッとできる空間。小島さんを慕って集まる音楽仲間や常連さんが多い。一人でカウンター席にいても、いつの間にか話の輪が広がることもしょっちゅう。

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今はまだ飲食中心のイメージが大きいですが、これからはレコードの買い取りにも力をいれていくとのことです。

お客さんでも働く側でもなるべく多くの人に関わってもらえればと語る小島さん。

 

「僕の根底にちょっと暑苦しいところがあります。傍観者でいられないし無関心は苦手です。もともと、周囲に気がいってしまうタイプなんです。そこで何か困ったことを聞いてしまったり、見てしまったら、やっちゃえばいいし、もっとよくしたいって思っちゃう。僕が面白いなと思った事があったらどんどん紹介していきたいです。」

 

アルバイトのお二人。もちろん音楽好きでカウンターのお客さんとも自然と話が盛り上がる。小島さんからは目の前の仕事をこなすだけではなく、自らが考えたこともどんどん挑戦していっていいと言われているそう。

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そんな小島さんに呼び寄せられるように集まってくる仲間の一人、スケートボーダーの伊波 繁太(いは しげた)さん。

一度見たら忘れられない髪型・・・

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彼は、10月9日(日)に蓮馨寺でスケボースクールを開催します。興味のある方参加してみてはどうでしょうか?

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10月1日はレレレノライブも開催します♪

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初めて入るのに、ちょっぴり勇気がいるお店かもしれませんが、入ってしまえば面白いことや人に出会えるかもしれないというワクワクがあふれています。もちろん音楽好きの方にはとってもオススメです♪

遅い時間までインタビューにお付き合いいただきありがとうございました。

インタビュアー・記事・写真:本間 寿子


INFORMATION

レレレノレコード

【住所】川越市連雀町8-2-2

【電話】049-222-0023

【営業】11:30-22:00

【定休】木曜日

【FB】https://www.facebook.com/rererenorec/

【HP】http://www.re4.jp/

 

みんなで一緒に川越Skateboardスクール

【日時】10月9日(日)10時~12時(9時半受付開始)

【場所】蓮馨寺川越市連雀町7-1

【参加費】1000円

【主催】fugskatepark・therootprojects

【問い合わせ】080-6605-5243(関口さん) Mail:0nd2283v7262m9a@ezweb.ne.jp

 

レレレノライブ

【日時】10月1日(土)19時~(18時オープン)

【場所】レレレノレコード

【料金】前売り2500円/当日3000円 1ドリンク付

【問い合わせ】049-222-0023

 

【地図】

川越市連雀町8-2-2

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