バイクの楽しみ方をとことんまでつき合うお店〜over-do川越店〜
県道6号川越所沢線、16 号線を越えて市立新宿小学校の近く。
6叉路の一角にあるのがスポーツ自転車(バイク)販売の「over-do(オーバードゥ)」
取材の申し入れを受け伺いました。
‖ まずは取っ掛かり
ずらりとバイクがならぶ店内。
カウンターに腰掛けたはいいけど、さてと、二人で顔を見合わせました。
記者はロードバイクについての知識や経験はほぼ皆無。
お互いに何を取っ掛かりにすればいいのか見当がつきません(笑)。
そこで、まず、中を一通り案内してもらいます。
入り口右手に並ぶのは舗装した道路を走るのに適したロードバイク。
サイクリングロードをサーッと軽やかに走って行くのがこのタイプ。
2台を比較してその違いを教えてもらいました。
黒いバイクはレーサー向けで、白いバイクはエントリーユーザー向け。
異なるのはハンドルを取り付けるヘッドチューブの長さ。
黒い方は短めで前傾姿勢のレーシーなポジションになる。
白いバイクは長いのでアップライトの姿勢になって前が見やすくなります。
この2台、色以外にどこが違うか分かりますか?
前輪のホイールの中心部に注目!
緑はリムをブレーキシューで挟む通常ブレーキで黒はディスクブレーキ。
シクロクロスというオフロード競技向けなので雨や泥でも制動性を保ちます。
写真では分かり難いですが地面と水平なトップチューブを通るワイヤーライン。
ロードバイクは下ですが、シクロクロスはバイクを担ぐことも多いので上を通します。
まるで、ほっそりとしたファッションモデルが並んでいるよう。
見た瞬間にそんな印象を受けたのが女性用のロードバイク。
トップチューブを低くするなど等、女性の身体の構造に合わせた設計です。
‖ アメリカ vs. イタリア
こちらのコーナーに並ぶのは、イタリア製のバイク。
ハートがトレードマークのDE ROSA社(伊)。
アメリカとイタリアで色使いや設計思想にお国柄が現れるのが興味深い。
アメリカ製は大量生産でカラーもシールを張りますが、イタリアは工房で手作り。
このフレームも色も同じものを2つ注文すると、もう1台はもっと緑かかってたとか。
塗料は同じでも職人の仕事のやり方が出て来るのでしょうか?
衝撃を吸収するようフォークが独特なカーブを描くPIANARERO社(伊)のバイク。
衝撃を吸収するZERTZをシートステーに採用したSPECIALIZED社(米)のバイク。
パリ〜ルーベ間の石畳を走るサイクルレース向けに開発されたものだそう。
後で調べるとこのレース「北の地獄」と云われるくらい相当過酷です。
http://www.cyclingtime.com/modules/ctnews/view.php?p=20870
‖ 女性デザイナーらしさ
デザイナーで男女の違いも現れます。
男性だとワイヤーラインがごちゃごちゃとしているのはあまり気にしない。
というより、むしろ、こちらの方がメカっぽくて好みな位。
ORBEA社(スペイン)のORCAはワイヤーラインを通す穴を設けています。
見た目も気を使う女性らしさが出ています。
‖ over-doの強み
こちらに並ぶのはマウンテンバイク。
代表の「戸津井俊介」氏は、1999年マウンテンバイクアジアチャンピオン。
日本のトッププロのショップだからこそ、ライダーとしての知識や感覚が伝えられる。
それがover-doの強み。
「ものを売る店でなく楽しみ方やノウハウを提供していきたい」
案内して頂いている奥さんの桂子さんは語ります。
その実践として毎週日曜日には初心者ライドやレクチャーも開催しています。
悪路を走るためのサスペンション。
こちらはリアーにもサスペンションがついたタイプ。
これなんかは、エンジン付バイクでもおかしくないくらいですとおっしゃってました。
ゴツゴツしたマウンテンバイク特有のタイヤ。
そのホイール径は26インチが一般で、そこに直進安定性の高い29インチが出てきた。
さらに、両者の性能の長所を併せ持った27.5インチが参入。
どんなことになるのかをワクワクしている様子が感じ取れました。
‖ バイクに乗ってみた
とここで記者が興味を持って来たのに気付いたのか「乗ってみますか?」と外へ。
高価なバイクなのでコケたら大変と恐る恐る走らせてみました。
ひとこぎ、ふたこぎ…。サーっ、
あっ、自分で漕いでいるのにバイクが自分からぐぃぐぃと進む不思議な感じでした。
‖ バイク用品や小物も充実
over-doではタイヤ、サドル、シューズ、ヘルメット、ウェアなども多数取り扱い。
シマノのチェーン。シマノといえば釣り具が浮かびますが実はバイク部品の大手。
本体でなく部品を供給するというところにもお国柄、世界の縮図を感じます(笑)
何万、何十万という金額が目につくので、数千円のチェーンに安く感じます。
つい「思ったより安いですね」と呟くと、見せてくれたのがこちら。
バイクのパーツというよりまるでネックレスです。
楕円形をしたチェーンリング。
人間の足の構造上、力の入れ易い位置と入らない位置を考慮した設計です。
パーツも奥が深くて店員さんと相談しながら選ぶ楽しさは想像がつきます。
‖ 店の名前は文字通り
最後に、もし記者がバイクを選ぶならどうすれば?と聞いてみました。
すると(写真では分かり難いですが)、案内されたのが店の奥の測定器
身長、股下、手の長さ、肩幅、胴の長さを測定。さらに柔軟性も見ます。
そして、データを元にハンドルの高さなどを微調整しその人に合わせます。
展示されたバイクは完成品と思っていましたが、そうではないんですね。
それで乗ってみて慣れてくれば、更にしっくり来るようにチューニング。
時間を掛けて育てたバイクは、まさに愛車という言葉がピッタリの宝物。
それで走るって想像するだけで憧れます。
店名の「over-do」は「やり過ぎ」とか「度を超す」という意味。
もし、自分が購入して乗り始めたら親身にとことんまでつき合ってくれるはず。
取材を終えてそう確信しました。
‖ 第7回彩湖モード大試乗会(お知らせ)
over-do川越にてバイクを購入した方とそのお友達限定の大試乗会のお知らせです。
※事前登録必須で当日参加はできませんのでご注意下さい。
第7回を迎えた「彩湖モード2016」。
各メーカーの2016新モデルスポーツバイク大試乗会が開催されます。
ふだんなかなかお目にかかれないハイエンドバイクの試乗もできるそうです。
※詳しくは、第7回「彩湖モード2016」大試乗会開催のお知らせ をご覧下さい。
取材・記事 白井紀行
INFORMATION
over-do(オーバードゥ)川越店
【住所】川越市新宿町6-3-7
【電話】049-293-3643
【営業】11:30〜19:30
【FB】https://www.facebook.com/overdobicycle