あなたにしかできない話し方を探すレッスン〜こどもまちゼミ〜

8月3日〜9日の1週間、川越商会会議所主催の第1回「こどもまちゼミ」が開催されました。

「まちゼミ」とは、お店の人が講師となり専門知識や情報、コツをお伝えする少人数制のゼミ。

お店の存在や特徴をお客様に知ってもらい、より身近なお付き合いができることが目的の事業。

「こどもまちゼミ」は、小中学生を対象にした夏休み特別編。今回は25講座が設けられました。

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「かほくお手伝いサービス」で行われたのは「あなたにしかできない話し方を探すレッスン」。

午前の部は小学4年生まで、午後の部は5年生以上がゼミの生徒になります。

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講師が来るまで前説のお兄さんが霞ヶ関北自治会主催の夏まつり「霞北祭」などを案内。

今後この地区でどんなイベントがあるかは、「スマイリーのぶのブログ」をご覧下さい。

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‖ 午前の部(小学校4年生まで)

本日の講師が到着! J:COMディリィーニュースでお馴染み「馬場亜紀子」アナです。

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「上手に読むとは、スラスラと読むのではなくて、伝わらなければ意味がない」

その言葉を皮切りに講義がスタート!

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じゃあ声を出してみましょうと促されるも、恥ずかしさもあるのかいささか小さめの声。

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‖ 声の出し方(腹式呼吸レッスン)

「口から息を吐いて〜、鼻から吸って、お腹にためる。」

発声の基本となる腹式呼吸のやり方を1人1人のお腹に手を当てて教えていきます。

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「お腹に空気が入ったのが分かるかな?」

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吸った空気で声を出す。お互いに触れ合ってリラックスしたのでしょう。

さっきよりも大きな声が出るようになりました。

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‖ 表現の工夫

「手鏡を見ながら楽しそうな表情で『あいうえお』と言ってみて下さい」。

楽しいや悲しいと言った感情を込めることで声の出し方が変わることを学んでいきます。

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「声による表現の工夫には、『』高い低い、強い弱い、早い遅い、間(お休み)」があります」

そう教えて、ひとりひとりに文章を読ませます。

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ここが良かったね、とそれぞれの表現を褒めて感想を伝える馬場さん。

そして、「ここは呆れた気持ちで、ここはたっぷりと休みを取ってみようか」とアドバイス。

『お父さんはお祭りに夢中だったんだって!』

という一文も「こっそりと話すように」「お母さんの気持ちになって」と一人一人違う。

だから、他の子にはどんなことを話すのかと気になって思わず見入っています。

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書き込まれたアドバイスに沿って再び朗読をしてもらう。

見ると、お母さん…とお父さんのところに ^_^(ニッコリマーク)が付いています。

これは、朗読した時に感じた明るさを出したかったからだそうです。

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‖ 自分の気持ちで表現しよう

そして、馬場さんがこのゼミで子ども達に教えたかったことをまとめる。

「さっきの表現の工夫の中には、気持ちを入れるというのがなかったね。

 大事なところの前はたっぷりと休みを取ると気持ちが入るんだよ。

そして、その気持ちは一人一人違う。だから、それぞれに表現を変えてもらいました」

それを踏まえて、全員でだけど揃えることは気にせずに自分の気持ちでの朗読です。

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最後に保護者の方に向かって、谷川俊太郎の「生きる」を朗読して本日の講義は終了です。

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1時間のゼミはあっという間でも、馬場さんの教えをみんなしっかりと受け取ったようです。

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この後、馬場さんは「みんな読むのが上手いのでびっくりした」と話してました。

初見ですぐ読むことの難しさを知っているプロだからからこそ出た感想なのでしょう。

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‖ 午後の部(小学校5年生〜中学生)

午後は5年生以上を対象にしたゼミです。

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‖ 腹式呼吸のレッスン

午前の部と同じようにまずは腹式呼吸を学びます。

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このスキンシップによって子どもとの距離をぐっと縮めているのかもしれません。

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‖ 表現の工夫

気持ちを込めながらの『あいうえお』。

「テストの点数が悪かったときは?」と顔を作って声を出すことで表現が変わることを学びます。

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‖ 取材してみよう

午後の課題は、実際にお店を取材して1分間のレポートにまとめること。

「何のお店かな?」「どんな場所にあるの?」「どんな人がやっているの?」

どんなことを聞けば良いのかや、発表するポイントを絞ることなどレポートのコツを伝えます。

「何より大切なことは、お店の人を好きになって興味を持って聞くことだよ」と続けます。

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ゼミで訪問したのは角栄商店街にある「大橋自然食品」。

「『食』」というのは『人』に『良』と書く。

だから防腐剤を使っていないなど、安全なものしか置いていません。

この醤油も丸大豆で作られているんですと優しい笑顔で商品を説明する大橋さん。

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「40年前にこの店を始めた時は、ヘビやトカゲを売らないでと言われたんだ」

「今年で70歳になるけど、この髪の毛は染めていないんだ」

大橋さんが話すことを書き留め、分からないことや興味を持ったことは質問をしてメモ。

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冷蔵庫の中で見つけた黒米。

「アントシアニンという色素を含んで黒いんだ、炊くと赤くなるんだよ、栄養価が高いんだ」

と丁寧に答える大橋さん

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「『ひじきさん』って何ですか?」

膨大な商品のなかから興味や面白いと思ったものに着目しポイントを絞って行きます。

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‖ レポートをまとめる

「大橋さん笑顔だった」「自然食を売っているお店」

文章でなくポイントを言葉だけにしてまとめて見て下さいと馬場さん。

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それぞれが自分の感じたことをまとめて行く。

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「質問をしている人の話しも聞いていたね」

「難しい言葉をさらに聞いていたね」

「黒豆に絞って話していたので分かり易かった」

「よく観察して、言葉をじっくり選んでいたね」

と、レポートを聞いて一人一人の良かったところを解説。

大橋さんの優しい人柄やお客様への気遣いは共通していますが、その後は4人それぞれ。

「熱中症に注意という張り紙があった」と発表を聞いて、見ているようで見えていなかったもの。

その多さに改めて気付かされ、いかに自分の感受性が鈍くなっていることを知りました(^^;)

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‖ 自分の気持ちを伝えるレポート

最後に、もし、自分ならと前置きして「大橋自然食品」を紹介してみせます。

そこには、ケーブルテレビで見るいつもの馬場さんがいました。

「お店の人を好きになってもらいたい」というその気持ちを伝えるための話し方や表現。

馬場さんのレポートには、常にそれが込められている。

だからこそ、番組を見た人が思わず行きたくなってしまうのでしょう。

実際、ランチを食べた「美利河」では「放送を見て来た人が何人もいたよ」と店の奥さん。

さらに、ゼミ後に訪れたLeCotageでは放送を見て来たというお客さんとバッタリ。

そのことに「嬉しい」「ありがとうございます」と喜ぶ馬場さんを見て、そう実感しました。

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ハイチーズ!

最後は笑顔で記念写真!

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馬場さん、素敵なゼミありがとうございました!

WRITER NORI


INFORMATION

まちゼミ

※こどもまちゼミは終了しました。次回のまちゼミはホームページやFaceBookをご覧下さい。

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馬場亜紀子アナ

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【出演】J:COM(川越、所沢、東上)ディリィニュース(水・木 17:00〜)キャスター

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