田んぼで触れ合い学ぶ身近な自然〜生きもの調査(動物編)〜
平成25年より東洋大学と川越市農政課が恊働して取り組む「笠幡水田再生プロジェクト」
http://www.toyo.ac.jp/site/csc/45525.html
これは、笠幡で20年間休耕していた田んぼを再生し、無農薬有機栽培で稲作を行うものです。
その水田で7月5日にかわごえ里山イニシアチブ主催の「生きもの調査」が行われました。
‖ 笠幡水田再生プロジェクト田んぼへ
住所で表記することができないので道順を写真でご案内します。
最寄り駅はJR川越線の笠幡駅
県道川越日高を日高方面へ進み、上野公会堂を右折して踏切を渡ります。
市立霞ヶ関西小学校を過ぎて
やがて見えて来る橋を渡って、直ぐに左折。
川沿いにある田んぼのひとつが「笠幡水田再生プロジェクト田んぼ」です。
この日は生憎の小雨でしたが、既にテントを張って会場が設営されていました。
こちらが、今回の調査対象となる「笠幡水田再生プロジェクト田んぼ」です。
周りと比べると稲の生育に違いがあることに気付きます。
‖ 調査に使う道具と説明
採取した生きものを分類するために使う底が浅い白色のプラスチックトレー。
熱帯魚をすくったりするのに使うネットと虫かご、奥には水をいれるカップ。
この他、たも網やバケツを用意して、主に水中に住む生きものを採取します。
生きもの調査の指導を頂くのは、このシリーズでもお馴染みの食楽風土(クラフード)の林鷹央氏。
その豊富な知識と経験で畦道から様々な動植物を見つけ出す達人です。
この日は「ナゴヤダルマカエル」が生息しているかもしれないとのことで張り切っていました。
かわごえ里山イニシアチブの田崎氏。
かわごえ里山イニシアチブ主催の「生きもの調査」は前日の4日も2ヶ所で行われました。
東洋大学 総合情報学部環境コミュニケーションゼミの小瀬先生(総合情報学部教授)
この調査で使う「田んぼの環境診断チェックシート」。
採取した生きものによって田んぼの生物多様性(豊かさ)を計るもので林氏が作成。
Aが5点、Bが3点、Cが1点と希少性などでグループ分けされています。
ザリガニ等の外来種は、−2点と減点となります。
‖ それでは調査開始
ネットや虫かごを手渡されて田んぼに散らばります。
ちなみに、調査メンバーは東洋大学生を含めて20名程でした。
浮き草は昆虫などが休めるように入れておきます。
「はい、捕まえたよ」。捉えた生きものに興味津々。
場所を変えながら田んぼや用水路を回ります。
他の人がどこで採取しているかや何を見つけたが気になります。
奇麗な色をしたマメコガネムシ。この他、バッタや雨蛙なんかも飛び跳ねていました。
‖ 調査結果発表
1時間程掛かって採取した生きものを白いプラスチックトレーに移します。
調査結果を調べる前にジュースを飲んで一息。
クモやおたまじゃくし、アマガエル、どじょう、ヤゴなどの姿が見えます。
草につかまっているのがルリホシヤゴ、右上にはミズアブの幼虫。
こちらのトレーにはザリガニがいました。
アメンボやクモ、巻貝もいます。
林氏が種類を特定していくので、それを元に点数付けをして行きます。
一般の田んぼだと15点位ですが、無農薬有機栽培をしていると30点位になります。
この時点では27点でしたが、前日に行われた調査では28点だったのでもう一踏ん張り。
ホウネンエビを見つけて30点になりました。
生きものは元の場所にリリースし、ネットやトレー、虫かごを洗います。
最後に、林氏が豊作を願う歌を田んぼに奉納して生きもの調査を終えました。
田んぼにはこんなにも沢山の生きものが住んでいると知り驚きでした。
自然に触れ合うことをもっと身近にし、色々なことを学ばさせてくれる「生きもの調査」
ぜひ、次回はご参加下さい。
WRITER NORI
INFORMATION
たんぼ生きもの調査(動物編)
【FB】かわごえ里山イニシアチブ
【電話】070-5599-2623(事務局)
INFORMATION
かわごえ里山イニシアチブと連携する「みなみかぜいきいき田んぼの会」。
こちらで、8月8日(土)に「かかしづくり」イベントがあります。
【日 時】 8月8日(土) 9:00~12:00
【場 所】 みなみかぜ 地域交流センター(川越市吉田204ー2)
【テーマ】家族又は自由
【持ち物】古着、帽子、マフラー、手袋等使える物(持ち込み自由)、飲み物、昼食他
※昼食ご希望の方は1食500円で予約もできます(共食
※わら、軸になる竹、セロテープ、ハサミ、マジック、ガ
※古着(多少)は用意します。
【参加費】100円(保険代会員外)のイベント
【 F B 】https://www.facebook.com/events/107894562890419/