道草して本当に食べてみた〜田んぼの生きもの調査(調理編)〜

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ツユクサ

野草料理の会場は、伊勢原公民館の調理実習室。

伊勢原公民館

時間は12時過ぎでお腹はペコペコ。

会場に入ると目に飛び込んできたのは美味しそうな料理の数々♪

 

‖ まずは腹ごしらえ

スタッフの方が事前に摘んだヨモギを使った目にも鮮やかなヨモギ餅。

食べると口一杯に香りと味が広がりました。

よもぎ餅

「かわごえ里山イニシアチブ」で収穫したお米を使ったみたらし風団子。

みたらし団子

「マコモダケ」というイネ科の植物をつかったパン。

鮮やかなグリーンは、葉の部分を粉砕して粉にしたものだそうです。

かわごえ里山イニシアチブは、「マコモダケ」の栽培にも力を入れています。

マコモダケパン

すぐにでもかぶりつきたいおにぎり!

お米はもちろん「かわごえ里山イニシアチブ」で育てたもの。

おにぎり

このツヤツヤした見た目だけでもグーッとお腹が鳴ります♪

おにぎり

そして、イノコヅチのお吸い物。

葉っぱには表現するほどの味はなかったと思います。

イノコズチのお吸い物

朝早くから料理を準備して頂いたスタッフの皆さん。

おいしいお昼ご飯、ありがとうございました!

里山シスターズ

 

‖ 野草料理

さて、お腹がいっぱいになった所で、徳永氏による野草料理のレクチャーです。

お腹が空いてると頭が回らないので(笑)、この順番は良いですね!

【お断り】
メモを元に思い出せる限りの手順や分量を記載しています。
この記事が正確なレシピであるということは保証しませんのでご了承下さい。

 

‖ 野草の仕分けと水洗い

摘んできた野草を種類別に仕分けして、奇麗に水洗いを行います。

野草達

アカツメクサやスギナは流石に見分けが直ぐに付きますが…

スギナ

これはイノコヅチですが、写真で見ても明らかに異なるものが混じってます。

葉っぱだけだと見分けが付き難くなるのは野草料理の難しさですね。

イノコズチ

‖ アメリカフウロのお茶と紅茶ゼリー

徳永氏が予め乾燥させて袋に詰めた物を持参されていました。

アメリカフロウ

これを煮出すとほうじ茶のような香ばしい匂いが漂います。

2回煮出すことができますが、その時の水は1回目の半分くらいにします。

アメリカフロウ

飲んでみると少し苦みのある味で、胃腸への薬効があるといえば味の想像がつくでしょう。

ゲンノショウコを使ったお茶のようです。

アメリカフロウ

お茶にゼラチンやレモン汁、砂糖を混ぜて作る紅茶ゼリー。

800ccの水に10gの茶葉、ゼラチン20g、砂糖大さじ3杯(45g)、レモン汁は適量。

今回は、冷凍時間を短くするために氷を直接入れて冷やします。

アメリカフロウ

奇麗な紅茶色をしたゼリー。やはり、ちょっと苦みがあります。

アメリカフロウ

‖ ツユクサの野草味噌

ツユクサをまず塩水で下茹でをして、水にさらします。

野草はアクがあるので下処理をすることで美味しく食べられます。

若芽なら3分が目安ですが、固めだったのでもう少し長めにしています。

ツユクサ

これに味噌、砂糖、生姜を入れて炒めると野草味噌の出来上がり。

コクをだすためにショウガ汁も入れて下さい。

野草味噌はタンポポ、ハコベ、イノコズチなどでも作ることができます。

ツユクサ

できあがった野草味噌。

野草味噌

これをおにぎりにちょっと付けて頂きました。

ツユクサ

 

‖ アカツメクサのジャム

アカツメクサの花びらのジャム。

写真を見ると緑のガクが残っていますが、花びらだけにした方が良いそうです。

アカツメクサのジャム

ここに砂糖、レモン汁、100%のリンゴ果汁を入れて煮詰めます。

分量は550gの花びら、300gの砂糖、50ccのレモン汁、125ccのリンゴ果汁の割合でした。

アカツメクサのジャム

出来たジャムはガクの処理もあって食感は今ひとつ(^^;)

ジャムの作り方を載せているサイトではゼラチンを入れる方法も紹介されていました。

もう少しとろみがあると気にならないと思います。

奇麗な紫色なので絞ってサイダーやチューハイなんかに入れると良いかも?

ちなみにアカツメクサは乳がんや肌トラブルに効果があるので女性におすすめ♪

 

‖ イノコズチの胡麻和え

イノコヅチをたっぷりの塩水で3分くらい茹でして水にさらします。

イノコズチ

その後、水で3倍程度に薄めた醤油の中に入れてアク抜きをします。

こういった手間を見ていると生や湯搔けば食べれる野菜には感謝しなければと思います。

イノコズチ

これをすりつぶした胡麻と和えて出来上がりです。

ちょっと苦みがあってなかなか乙な一品になりました。

イノコズチ

 

‖ 野草の天ぷら

アク抜きの手間が要らないことを考えると、野草の天ぷらは手軽な料理法ですね。

スギナの天ぷら

頂いたのはスギナとアカツメクサの天ぷら。

スギナには味はほとんどなく口のなかでホロリと崩れる食感を楽しみます。

アカツメクサは以外と弾力と食べ応えがあって美味しく感じました。

スギナの天ぷら

林氏がこんな絵をホワイトボードに描かれたので、こんな風に理解してみました。

里山ハーブ(野草)が育つということは、有機農業や生物多様性の証し。

そして、野草と野菜の違いは野生動物と家畜との違いと同じ。

前者は強い(食べるとパワーがある)けど、固いので処理が必要。

後者は、柔らかくて食べ易いようにしている分だけ(パワーは)弱い。

野草ハーブ

私たちの先祖が何千年にも渡って慣れ親しんできた野草達。

それに興味を持つ良いきっかけですので、機会があれば参加してみては如何でしょうか?

6月7日(日)田植、7月4日(土)、5(日)は、生きもの調査(動物編)の予定です。

かわごえ里山イニシアチブ


INFORMATION

かわごえ里山イニシアチブ

【HP】http://blogs.yahoo.co.jp/jmasudas

【FB】https://www.facebook.com/kawagoesatoyama

【案内】https://www.facebook.com/events/460169957492042/