一番街とは別の趣きの蔵を見つけよう!Vol2 〜仲町で蔵巡り〜
昨年の7月7日に「上戸・鯨井地区で蔵巡り」という記事を上げました。
それ以来、川越のみならず旅行に出かけた時も自然と蔵を探してしまうようになりました。
白漆喰の美しさもさることながら意匠も個性があり、その違いを見つけるだけで楽しい。
今回は、川越市仲町付近の蔵、そして、蔵を意識した建物が有ったので紹介します。
なお、観光用ではない蔵がほとんどなので、撮影は全て公道から行っています。
また、詳細な住所は掲載しませんので予めご了承下さい。
‖ 仲町付近の土蔵
仲町交差点を西に向かうと目につくのが、こちらの蔵。
手前の蔵は通りに面して引き戸がありますが、後から付けられたもののように見えました。
店蔵でなく倉庫の蔵で、袖壁、箱棟、カゲ盛があるのは珍しいのではないでしょうか?
こちらは鉢巻きとそれを横切る漆喰で美しい二等辺三角形が形作られています。
こちらは七福神巡りの1つ妙昌寺へ行く通り沿いにありました。
向こう側から歩いて来た時には気付きませんでした。
蔵は以外と目立たないので、歩く方向を変えたり建物の間も丹念に探してみると良いでしょう。
こちらは外壁がトタンのようなもので覆われていました。
松本醤油商店の蔵は店蔵ですが一番街商店街とは異なる佇まい。
元は醤油蔵だったからでしょうか? 機会を見つけて調べてみたいものです。
醤油を仕込む醤油蔵は大きな樽を並べるために、これまで紹介した蔵とは異なる造りです。
その近くにある蔵は側面に1Fと2Fに窓(扉?)があるタイプ。
こういう風に一つ一つのデザインが異なるのが興味深く、蔵を見る面白みなのです。
‖ 蔵の意匠を取り入れた建物たち
仲町では蔵の意匠を取り入れた建物を幾つか発見できました。
このNTT東日本仲町ビルは一目で蔵と分かりますね。
なまこ壁の幾何学模様は美しいですが、川越ではあまり見かけない気がします(^^;)。
仲町のエコビレッジは一見普通のマンションですが…。
入り口の柱のデザインが何と観音扉を模したものでした。
これは仲町からさらに西の末広町にある蔵の町・川越特別養護老人ホーム。
1F部分は、白漆喰の蔵をイメージした色合いと土蔵風の外観となっています。
6F建ての建物もこちらから見ると蔵造り風となっています。
蔵造りの街並にマッチした外観にする工夫も興味深いですね。
歴史のある川越には市内各地に蔵が沢山残っているので、これからも紹介できればと思います。
また、この地区に沢山あるよという情報を頂けたら駆けつけます♪
WRITER NORI